パチンコ店を責める気はないけれど

こんにちは、のだめです。とうとう全国的に非常事態宣言が出てしまいました。東京千葉に非常事態宣言が出たので、パチンコファンは自粛せず茨城に遠征するというニュースをみて、馬鹿なの?そう思いました。都内のスポーツジムが臨時休業になったので茨城の系列店にトレーニングにきたっていうニュースをみて、脳筋なの?そう思いました。自分の住んでいるところに自粛要請が出たから要請が出ていないところに車で2時間かけてまで行こうとするその活力は今回に限っては求められていません。

先日、非常事態宣言が出ても営業を続けているパチンコ店を見てこんな記事を書きました。

heyaganodame.hatenablog.com

粛々とならまだしも堂々と営業しちゃう姿勢には賛同できない

4月8日に7都府県で発出された非常事態宣言でパチンコ最大手のマルハンをはじめとして次々と大手パチンコ店の休業が報じられました。といってもネットニュースがメインです。テレビニュースでは休業のニュースよりも、非常事態宣言が出ても営業を続けているパチンコ店の方にばかり焦点を当てられてしまいました。そんな中で報じられたのが、非常事態地域からわざわざ遠征してパチンコやジムに通う人たちでした。

営業している店舗にわざわざ遠征している客もどうかと思いますが、パチンコ店大手が続々と臨時休業をする中でも粛々と営業を続ける店に関してもどうかなのかという思いがあります。先日書いた記事でも、「大手が休業したとして中小規模の店は営業を続ける」と書いていますが、実際小倉の街でも8日に非常事態宣言が出た際に1店舗、また1店舗と臨時休業を掲げる店舗が出始めたものの、粛々と営業を続けている店舗があります。そして悲しいことにそのお店には客がそれなりにいることにびっくりするわけです。感染拡大防止のためには「3密」の自粛が求められている中で、ウーハーをガンガン鳴らして営業姿勢にはどうしても賛同できません。

しかし、大手を振って「パチンコ店は皆営業自粛しろ!」とまでは言いたくはないというのも本音だったりするわけです。それは昔パチンコ店で働いていた経験があり、中小規模店の経営の大変さはある程度理解しているからです。

営業しててもギリギリ、休業したら尚更

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中小規模のパチンコ店、特に店舗が1ないし2、3しかもたない店舗で台数も300台もないような小さなパチンコ店については、自転車操業とまではいかないまでも日銭稼ぎでいっぱいいっぱいのお店がほとんどです。営業をすれば特殊景品と呼ばれるお金と交換できる不思議な板を景品屋から買い取らなくてはいけません。私が働いていた店舗では毎週土曜日に集金がありました。そのため、日毎の日銭を毎週支払いに充てているということです。

毎週の支払いに加えて、毎月固定費が必要になってきます。人件費、水道光熱費、リース代、家賃(土地代等)、機械代(台購入費)・・・

こうした費用は営業しないと捻出できません。特に小さな店舗では日銭が稼げなければ特殊景品を買い戻すことが出来なくなるので、換金できなくなることもあるわけです。しかも景品の集金は毎週あるわけですから営業できなければ支払いにも困るわけです。

また、仮に休業をした際に従業員への給料をどうするのか、という問題もあります。営業していないのですから、休業期間が続けば給料の支払いも限界がやってきます。そうなると従業員には辞めてもらうしかなくなるというわけですが、小さなパチンコ店にとってスタッフふ店都合で手放すことはできればしたくないというのが本音。なぜなら募集をかけても応募がほぼないからです。昔は求人を出せばすぐに応募がありましたが、今ではわざわざパチンコ店で働かなくてもそれと同等に稼げる仕事が数多くあるということもあってあえてパチンコ店で働くメリットがなくなりつつあります。

また、新型コロナの感染拡大もあり、接客業は今後しばらくは敬遠される職業とも言えます。テレワーク・リモートワークが主流になるなかで接客業での求人は厳しいでしょう。

パチンコ店だけに限らないけれど・・・

全国に非常事態宣言が拡大したことで今後は全国のパチンコ店の動向が気になりますが、これはパチンコ店に限ったことではなくて、個人営業の飲食店なども休業要請でかなり深刻な状況に陥っています。かといってこの事態の中でなかなか外食をする気になれず、結局自宅で夕飯を作る日々が続いています。この臨時休業が続けば続くほど個人営業の店は余力を失っていきます。いざ自粛解消となった時に果たしてどれだけの店舗が営業再開にこぎつけることができるのか、現時点では未定ですが今は一刻も早くこの自粛が解消されるために私たち一人ひとりが危機意識をもって行動することが求められているのだと思います。

ぱちんこができるのも、ジムで体を鍛えられるのも、健康だからこそ

今一度そう心に留めて考えた行動をしていきたいと思います。のだめでした。