今こそ中小規模のパチンコ店はマルハンやダイナム、キコーナの営業自粛(休業)に続いて欲しい

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こんばんは、のだめです。福岡県は4月7日より緊急事態宣言対象地域となりました。コロナの報道が加熱する中、人が集まるところは非常に危険だと感じてパチンコに行くのをやめてからだいぶ経ちました。

4月6日に東京を含む首都圏7都県に緊急事態宣言が実施すると報道がありましたが、それに合わせてパチンコ店を全国展開するダイナムが対象地域のパチンコ店全55店舗の営業休止を発表しました。営業休止の期限は設けていませんが当面の間と発表しています。ダイナムには行ったことはありませんが、思い切った決断をしたのではないかと思います。

全国46都道府県にパチンコホールを展開する株式会社ダイナム(本社:東京都荒川区西日暮里 代表取締役:藤本 達司)は、4月7日(火)に発令される緊急事態宣言を受けて、7都府県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府兵庫県、福岡県)の全55店舗を4月7日より営業休止することを決定いたしました。お客様にはご不便をお掛けしますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染症の一刻も早い沈静化を願い、当社も最大限感染拡大防止に努めて参ります。(ダイナム インフォメーションより引用)

そして、ダイナムの営業自粛に追随して大手パチンコ店キコーナグループも7都府県の店舗115店舗を臨時休業することを発表。

当社グループでは、6都府県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、大阪府兵庫県)で営業中の全115店舗を2020年4月8日(水)より当分の間、臨時休業させていただきます。お客様をはじめ関係の皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。(アンダーツリーグループ 新着トピックスより引用)

また、パチンコ店最大手のマルハンも7都府県のパチンコ店101店舗を臨時休業する報道がなされました。(現時点では公式案内はなく報道のみ)

「密集・密閉・密接」の3密を避けることが求められている非常事態の中で、平然と営業を続けているのがパチンコ業界です。パチンコ店は次のような告知ポスターを掲げるなどして営業を続ける店舗が後を断ちません。

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「3密」を遵守するのであれば、自粛するべきは広告活動ではなく、営業活動です。店舗によってはネオンの一部を消灯しますといったような、見当違いな告知を行う店舗も現れました。要は店は閉めないけれど自粛はしてますよというアピールだけはしているわけです。
今と同じような状況、パチンコ店が大きく槍玉に挙げられたことが過去にありました。2011年の震災です。店舗のネオンを消したまま粛々と営業を続ける店を多く見かけました。このときも電力不足のため営業自粛を求められましたが、我関せずとばかりに多くの店は営業を続けました。こうしたことが平然と行われる業界だったため、ダイナムの全店休業のニュースをみて「思い切った決断をした」と思ったわけです。

最大手パチンコ店が休業宣言をすると

パチンコ業界が足並みを揃えないのは今に始まったことではないので営業自粛をしないことに対して驚きがなかった反面、逆に休業宣言をしたダイナムが映えて感じてしまったわけです。とはいえ業界2位のダイナムがこのような決断をしたというのが大きいと思います。実際その報道から数時間後に最大手のマルハンも7都府県全店の営業自粛を報道し、キコーナグループも7都府県の115店舗の営業自粛を報道することとなりました。

とはいえ中小店舗については休業した場合についての余力は大手に比べると持っていないので、大手に倣って一斉に休業の宣言をするとは考えにくいです。

ですが、2011年を思い返してみると、電力不足回避のためとはいえ輪番停電を含めて休店日を設けるなどしてきた経緯があります。それを考えると「ピークが落ち着くまでの休業宣言」は出来ないまでも同じ地域内で順次休店日を設けるというのはできるのではないかと思うのです。

休業はしないが時短営業はするよ、というお店に対して

夜間のネオンを消しますといったようなよくわからない自粛はもうしなくていいので、休業をしないのであれば次のような時短営業でもしてくれたら、少なくとも「3密」は避けられるかもしれません。

  • 午前中のみ開店する(10:00〜12:00)
  • 夜間の限られた時間だけ開店する(20:00〜22:00)
  • 日中の「3密」防止は難しいので中休みで店を閉める。

こんな感じであればまだ救いはあるのかもしれません。人が密集する時間帯に営業しないのであれば、少なくとも3密は避けることができるかもしれません。

パチンコ大手が続々と営業自粛で店を閉め始めている中で、それでも営業自粛をしないのであれば、これくらい思い切った営業をして欲しいものですが、パチンコ店は右に倣えの精神と足並みは揃わずの精神でこれまで生き残ってきたので、通常の営業を続ける店も多く残ると思います。

従業員の生活をどうするのか

完全に店を閉めることが出来ない背景には従業員の生活を考えると休業は難しいのかもしれません。「3密」を避けるためとはいえ、店を閉めると必然的にそこで働く従業員たちの仕事がなくなるわけで、パートやアルバイトは優先的に仕事を失っていきます。そして、人手不足の中一度手放したスタッフを再度店に戻すということがどれだけ困難か、ということは全国のパチンコ店が味わっていることと思います。ですので、世間に何を言われようと止むを得ず営業せざるを得ない気持ちも分からなくもありません。

実際に私が当時働いていたときの2011年、震災時は店休などで従業員はアルバイトやパートさんには事情を説明して辞めてもらった経験があるので、人材を手放すこと、そしてそこから改めて人材を集めること、そのどちらも現在あらゆる業種において人手不足が深刻化する中では、パチンコ店にとって重要課題であるとも言えるでしょう。ですから今の情勢を考えると休業宣言をするのが必須とはいえ、粛々とでも営業を続けようとする中小企業店舗の考えも分からなくはありません。

せめて近隣店舗と協力できないものか

例えば、休業をしないまでも同じ地域内(駅沿線など)に隣接する店舗の経営者同士が同調して営業日や営業時間の調整を行うとか。

  • A店:月・火・水曜日店休、平日時短営業
  • B 店:火・水・木曜日店休、平日時短営業
  • C 店:水・木・金曜日店休、平日時短営業
  • D店:木・金・月曜日店休、平日時短営業
  • E店:金・月・火曜日店休、平日時短営業
  • 週末:全店舗店休

こんな感じで、輪番停電のあったときのように順番で店を閉めるというのは無理なのでしょうか。自分のことだけを考えて営業を続けても感染が収まらず、最悪都市封鎖が起きようものならもはや営業どころではありません。最悪の状況になってから「営業自粛」に踏みきっても世間の評価は変わらないのではないかと思います。

店を閉めたら倒産

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中小規模の店舗の多くは自転車操業とまではいかないものの、ギリギリの利益で運営しているところも少なくありません。休業といった営業自粛をすることで、店の家賃を払えずにそのまま店を閉めることになる店舗ももしかしたら出てくるかもしれないので即座に店を閉めろと言うつもりはありませんが、堂々と「休まず営業します」と告知するのは、いかがなものかと思います。

右に倣えの営業はするものの足並みを揃えることが苦手なパチンコ業界、石橋を叩いても渡らないのが今の中小店舗かもしれません。大手がこぞって営業自粛を行った際にチャンスとばかりに営業を粛々と続ける画が頭に思い浮かんでしまうわけです。

前に挙げた告知ポスターには「お客様に不便をかける」と謳っていますが、今の情勢で営業を続けていること自体が迷惑をかけている、ということを自覚してもらいたいと思います。私自身パチンコは好きなので、この期間パチンコができないからと言って今後一切やらない訳ではないと思います。ただ今一度パチンコ店に求められているものが広告規制なのか営業自粛なのかを考えてもらいたいなと思うわけです。

そういうことを含めて考えると、大手のパチンコ企業が続々と営業自粛、臨時休業という決断をしたと言うニュースは、自分にとっては大きな出来事のように感じました。大手に倣って是非中小規模の店舗も決断をしてもらいたいと思います。以上、のだめでした。