新型ウィルス感染防止のため運送会社に勤める親を持つ子供が学校側に登校を拒否された件について 

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日本の物流を止めないために最前線で働いているドライバーに感謝

こんにちは、のだめです。先日ニュースを見ていると次のような記事がありました。それを読んで強い憤りを感じてしまいました。緊急事態宣言を受けて外出自粛要請を受ける中、それでも外に出て働かなくてはいけない人たちに対してどういう気持ちでその判断をしたのだろうと思いました。

県内の運送会社の運転手の子どもが、新型コロナウィルスの感染を防ぐためだとして、2つの学校から登校を控え自宅で待機するよう求められていたとして、県トラック協会は県教育委員会に適切な対応をとるよう申し入れました。(NHK 愛媛NEWS WEB トラック協会が自宅待機に申入れ より引用)

これは、愛媛県内の運送会社からトラック協会に相談が寄せられたことで発覚しました。学校側は、『最大限注意を払おうと考えた』結果、このような手段に出たということのようですが、親が運転手だから危険、という判断をした学校側の考えにはどうしても納得できません。

数日前にテレビで報道されていたニュースに、『親が看護師だから保育園に子供を預けないでほしい』と言われたり、『個人宅に宅配を届けたら、除菌スプレーをかけられた上に臭いものを摘むように荷物を受け取られた』とか、頭が沸いてるんじゃないか?と思えるような対応をされたドライバーや看護師のコメントが報じられていました。

私の会社は食品原料を主に運ぶ運送会社ですが、ドライバーさんはいつも以上に体調管理を、そしてウィルス対策を徹底しています。

いつ、どこで、誰が感染するか分からないのがウィルス感染ということはもう連日の報道やニュースなどで日本の皆さんには周知されていると思いますが、その中で運送会社のドライバーは危険とか、病院の看護師は危険という思考にはなって欲しくないです。

日本全国のドライバーが、

「新型ウィルス感染が怖いので配送しません」となったら、物流麻痺です。

日本全国の看護師が、

「ウィルス感染が怖いので、病院にはいきません」となったら医療崩壊です。

新型ウィルス感染拡大で、病床が少なくなっているということで医療に関しての報道は連日報道されていますが、運送に関しても同じです。病院で使う医療機器を配送するのはドライバーなんです。自粛要請が続く中で営業をしているスーパーなど食料品店に食料を配送しているのはドライバーなんです。

ドライバーと看護師の2つ例に挙げましたが、物流麻痺が起こらないように鉄道やバスも動いてますよね。どうしても自宅で仕事ができない職種、外で働かなくてはならない大勢の人たちがいるということを分かった上で学校側は対処をお願いしたいです。そうした配慮ができないのであれば学校側は休校にしたほうがいいんじゃないか、とも感じました。

今、何が正しくて何が間違っているのかなんて誰も分かりません。今回の自粛要請にしても効果があったのかが分かるのは最低2週間が経ってからです。2週間経って結果が芳しくないからと言って外出自粛要請は解かれないでしょう。期間が伸びるだけです。期間が伸びても、最前線で戦う人たちに退路はありません。

教育機関にかかわらず、今のような非常事態の最中でも最前線に出て働く人たちがいるってことを理解した上での対応をしてもらいたいと強く感じました。