旅猫リポート
こんにちは、のだめです。
昨日は簿記試験でした。実は先週の月曜日から出張で福岡に来ていたので、昨日は試験のためだけに横浜に戻るという強行軍でした。横浜にアパートがあるので宿代はかかりませんが、往復4万の交通費と、往復10時間座りっぱなしは修行でした。
新しい試験範囲で勉強し直すことを考えたらなんとしても取っておきたかったので、無駄な出費にならないことを祈ります。
有川浩熱がとまらない
今月に入ってからと言うもの読書熱が再燃し毎日のように読書に耽っているのですが、先日読んだ「明日の子供たち」から派生して、敬遠していた動物モノの有川作品に手を出しました。
「猫旅リポート」
ひさしぶりに、読んでいる途中で涙が止まらなくなって、ページをめくるのが辛くなる作品でした。
新幹線の車内で人目をはばからず号泣している様は、はたから見るときっと変なオヤジに見えたことでしょう。
主人公のサトルと飼い猫のナナが全国を旅する話です。とある事情からナナと一緒に暮らせなくなり、貰い手を探すべく友人の住むところを訪ね歩く、という内容。
読み進めるうちに、そのとある事情というものが、察せられていき、先を読むことがなかなかできませんでした。
先日読んだ明日の子供たちでも少し書きましたが、有川作品は、読み手の心にストレートに気持ちが伝わってきます。喜・怒・哀・楽の気持ち。
サトルの目線、サトルを取り巻く友人たちの目線、そしてナナの目線の3視点で物語は進み、話自体はそこまで悲しさを匂わす描写はなかったと思うのですが、気持ちがまっすぐに自分に入ってきた分抑えられなくなりました。
いつもはあるのに、今回はなかった
有川作品にはすべからく自衛隊にまつわるエピソードが添えられることが多いのですが、今回は出てきませんでした。純粋に猫と人のかかわりについて書かれた本でした。
読み終わって、気持ちが冷静になってきたときに、内容を振り返ってみたときに「そういえば自衛隊エピソードが出てこなかった」ことに気がつきました。
ラストのシーンはとても悲しいのですが、読み終わったときに気持ちのいい終わり方をさせてくれるのが有川作品ならではだと思います。
数年前に湊かなえの作品をいくつか読んだことがあるのですが、作風も全く違うので比較は出来ませんが、読み終わった後に何か見えないものがずっしりと乗っかる妙な気持ちになるのが湊かなえでした。有川浩の作品はそういったものがないので、号泣しても読み終わった後の清々しさが気持ちいいのだと思います。
読書の秋、このあとも
読書は、他のことをしながらの同時作業が出来ないので敬遠してきましたが、先日読んだ施設長の、「本を読んだ分だけ他の人の人生も体験出来る」というメリットには共感できます。1冊1000円でこれだけ感動出来るなら満足です。パチンコ店にいけば1000円なんてものの数分で消えて無くなります。
これまで、趣味といえばウォーキングと、ニトリやイケアに行って家具のウィンドウショッピングくらいしかありませんでしたが、読書もいいな、と思ったのでした。
まとめ
最近、異業種の方達と食事をする機会がそこそこあって、そういう場でも本から得た知識をちょこっとだけ使えたりと、仕事にも使えているので今後も読書は継続していきたいなとおもいます。
最近、一気に寒くなってきたので体調管理には気をつけましょう。
それでは、今日も素敵な1日になりますように、のだめでした。