今まで気にしていなかった、食品のことあれこれ

こんにちは、のだめです。

 

先日、スーパーに食材を買いに行ったときのこと。冷凍の焼き鳥が20本入りで800円で売られていました。1本あたりで見ると40円ということになります。

 

コンビニなんかで焼き鳥を買えば1本130円から200円するものが、冷凍焼き鳥だと40円で買えてしまうことに少しおどろきつつ、さらにビックリさせられたのが「国産地鶏」と書かれていたことでした。

 

様々な手を使って国産品を最小限のコストで仕入れているのかもしれませんが、一般的に130円前後で売られているものが40円と言われるとなかなか信じられるものではありません。

 

なので、あまりに安い国産品には手を出さないようにしています。怖いので。

 

重要なのは、「国産表記」よりも「原産地表記」

食品を低価格で提供するというのは、今の世の中もはや当たり前のようになってきていますが、食品に関しては、自己防衛としての最低限の知識は備えた上で買い物をしなくてはいけないとも感じています。

 

これは、すべての食品に言えることではないので、気になる方はそれぞれ別個に調べる必要がありますが、加工食品の場合、一部の商品を除いて「原産国」の表示義務がありません。

 

原産地が外国でも、国内で何かしらの加工をすると「国産」と表示出来るということです。

 

たとえば、ものすごく安い焼き鳥を販売するために、外国から冷凍の鶏肉を輸入したとします。

 

冷凍鶏肉を外国から仕入れて、『国内で解凍して串を刺す』ことで「国産」と表記出来てしまうということです。

 

原材料は外国産なのに、国産表記が出来てしまうという変な仕組みです。

 

最近では、こういったことが出来ないように表示ラベルに「原産地」表示をしている加工品も多く見られます。

 

ですので、あまりに安い国産品を見かけたら、原産地を確認するようにしましょう。

原産地表記がない場合は、怪しいかもしれません。

 

賞味期限がいつなのか問題

 

加工食品が製造されて販売されるときには、ラベルなどに「賞味期限」や「消費期限」が印字されているのを見たことあると思います。

 

消費期限:期限を過ぎると、食品の劣化が進むため、なるべく食べてはいけない

賞味期限:期限は美味しく食べられる期限なので、多少過ぎても影響は少ない

 

上記のように理解している人がほとんどだと思います。概ねこの考え方で問題ないと思われますが、それとは別に表記される時期を考てみます

 

①とある食品が製造されます。

②製造後冷凍されます。

③冷凍後、各地へ販売のため運ばれます。

④各地の販売地点で解凍されます。

⑤各地の販売地点で解凍されたものをパックして販売されます。

 

このようにある商品が製造されて、実際に販売されるまでにいくつもの工程を経て販売されているケースがありますが、ここで賞味期限などのラベルはどこを基準にしているかというと

 

①食品が製造された日

 

ではなくて、⑤解凍後パックされて陳列された日が期限表示ラベルを貼る日ということ

 

商品によっては、②製造後冷凍されて、すぐには販売されず、冷凍倉庫で長期保管され、1年後に解凍、販売されているケースも可能性としてはある、ということです。

 

製造日から日数が経っているのに、商品を販売する時に期限ラベルの表示義務が生じることからこのような事態になっているわけです。

 

消費期限商品の延命

食べられる日数が限られている「消費期限」ラベルが貼られた商品。

消費期限のラベルが貼られた商品については、このラベルを張り替えることは認められていませんが、次のような工程を経ることで張替えに近いことが出来るようになります。

 

鳥もも肉(精肉)として売られていた商品。消費期限ラベルが貼られていて期限切れが間近。

なかなか売れないので、30%オフで販売したが、売れ残ってしまった場合。

 

通常であれば、消費期限ギリギリで売れなかったわけなので、廃棄処分されるのですが、これを原材料にしてからあげを製造する

 

すると、それは『生鮮食品』から『加工食品』へと生まれ変わり、再度加工食品として期限のラベルを貼ることができるという仕組みです。

 

スーパーなどで、タイムセールじゃないのに、やけに安いからあげが売られていたら、このような工程を経て販売されている可能性があります。

 

当然、各企業が様々な企業努力をして、コストを抑えた結果価格に反映させているお店がほとんどですが、中にはこういった裏技を巧みに使い、廃棄処理にかけるコストを生まれ変わらせるという荒技を使っているところもあるようです。

 

まとめ

最近は、良いものを安く売ることが良いとされる風潮にあり、買う側にとっても『コスパがいい』とかの基準で判断される方も大勢いらっしゃいます。

 

ですが、あまりにも安過ぎる商品に関しては、こういった裏技が使われているということも知った上で、商品選びをしていきたいなと思うわけです。

 

それでは、今日も素敵な1日になりますように、のだめでした。