人生で3度目の尿管結石を経験しましたー例えようのない苦しみー

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「尿路結石(尿管結石)(※当記事では以下尿管結石と記します)」をご存知でしょうか?国内で三大激痛と呼ばれるもののひとつに数えられている症状です。今回人生で3度目となる尿管結石を経験しました。

 

三大激痛と呼ばれる症状をまさか3回も経験することになろうとは思いもしませんでした。今回は自分の経験をもとにこの尿管結石について記事にしてみたいと思います。

三大激痛は一般的に次の三つになります

  1. 胆石
  2. すい炎
  3. 尿管結石

三大激痛には諸説あり、痛風や心筋梗塞がランクインすることもありますが、どの説も尿管結石は三大激痛のひとつとされています。

三大激痛と呼ばれるくらいですからとてつもなく痛いわけですが、その痛みがどんなものかを説明するのが非常に難しいです。あえて言うなら『例えようのない痛み(本人経験談)』でしょうか。

体に何かがぶつかった時の衝撃で感じる痛みや、刃物などが体に刺さったときに感じる痛み、突然頭が割れるように感じる痛み、さまざまですが尿管結石の痛みを説明するのは非常に難しいです。

尿管結石はなんどもくりかえす

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尿管結石ですが、ざっくり説明をすると、

おしっこを製造する腎臓からおしっこが飛び出るおちんちんの先までのどこかで結石(いわゆる石みたいなもの)ができる症状

です。

腎臓からおちんちんまでは尿道でつながっているのですが、この尿道が細いのです。そのため結石が大きいため尿道に詰まりやすくなるわけです。詰まるだけならまだいいのですが、貯まっているおしっこに押されて尿道の中を巨大な結石が少しずつおちんちんの先まで移動していきます。この結石が移動する際に、猛烈な痛みが生じるわけです。ちなみに症状が起きている本人にだけ結石が尿道を移動しているのが分かります。猛烈な痛みがずんずんとおちんちんに向かって移動していくわけですから、もはや恐怖でしかありません。ですが、恐怖を感じるとともにあと数センチでこの激烈な痛みとサヨナラできるため、おちんちんまで移動したら思い切っておしっこをぶっぱなしましょう。激烈な痛みから一気に解放された爽快感が体中にこみ上げてきます。これは経験した人にしか分からない快感かもしれません。

ちなみにこの尿管結石は、主に偏った食生活が原因なのでこれ以後も食生活に改善が見られないとまた同じ症状に悩まされることとなるわけです。ちなみに私は3回目なので偏った食生活が続いていた、ということなのだと思います。

30歳、はじめての尿管結石

これまで3回尿管結石を経験してきたわけですが、症状はだいたい5年おきに発症しています。はじめて尿管結石を経験したのは今から12年近く前の30歳の頃でした。このときちょうど朝の出勤時、車に乗って会社に向かう途中で猛烈な痛みに襲われました。信号待ちで止まっていた時に、突然猛烈な痛みを感じて動けなくなりました。たまたま真横にコンビニがあったため、そのままコンビニの駐車場で痛みが和らぐまで1時間以上横になっていました。何度経験しても、この痛みを説明するのが難しく、『例えようのない痛み』というのが大変しっくりくるわけです。2時間近く横になるも痛みが引かないため、痛みを我慢しながら会社に行きました。(このとき会社の鍵を預かっていたためどうしても出社する必要がありました)会社に到着してからすぐに横になります。とにかく立っている姿勢が無理でした。キンタマを絶え間なく殴られているような気持ち悪さが出てきて、病院に歩いて行きました。

病院にいって症状を伝えると医師から「尿管結石で歩いて病院に来た人は稀だ」とびっくりされました。会社から病院まで普段なら10分かからないのですが、このときは40分ほどかかったのを覚えています。数歩歩いて休憩を繰り返してようやく病院に到着といった感じです。

結局たどり着いた病院でも処置は出来ず、前立腺を大きくしておしっこがでやすくする薬と痛み止めを処方されるだけでした。尿管結石発生初日はほぼ1日中猛烈な痛みに悩まされました。痛み止めをもらった翌日からは猛烈な痛みはある程度引きましたが、『例えようのない痛み』だけが残ります。病院の先生からは大量の水分を飲んでおしっこを大量に出せば治る!と言われ、毎日2リットル以上水を飲み続けました。

尿管結石に悩まされて3日目、ついに結石がおちんちんに到達しました。ここまできたらあともうちょっとなので水分を飲みまくっておしっこを大量に出しました。

「ああああああっ出る、出る、出る、あっあっあっっっっっっっっ・・・・カラン・・・」

いかがわしいビデオで聞こえてきそうなセリフですが、尿管結石を経験した人はもれなくこんな感じの声を出しています。

カラン・・・という擬音はおちんちんから解放され飛び出した結石が便器にあたる音です。人生初の尿管結石を眺めてみると、結構大きかったのを覚えています。1cmまではいきませんが5mmは確実にあったと思います。こんなのが尿管にあったのか、と思えるほどの大きさでした。

結石が尿管にあったときの何とも言えない痛みから解放されたとき、「世界はなんて清々しいのだろう」そう感じたほどの爽快感でした。

36歳、2度目の尿管結石

初めての尿管結石から数年が経ったときのとある朝、朝一のトイレでおしっこを出したときに尿意はあるのにおしっこができらない、気持ち悪い残尿感を感じました。

「あれ、この何とも言えない気持ち悪い感じ、以前も経験したことあるな」

そう感じ、過去の自分を思い出したところ、尿管結石の症状に似ていることに気がつきました。

2度目の尿管結石と判明した際はまだピークの痛みには達していなかったために、水分を大量に飲んで結石をおちんちんの先からふっとばすという原始的な対処法以外にないものかと調べる余裕がありました。

超音波治療と呼ばれる、患部に超音波を照射することで結石を砕くという方法があることを知り、病院に行きました。が、この超音波治療は当時保険適用外だったため、治療には数十万円掛かることが分かり、断念することとなりました。

数十万円払うことで、激痛を和らげることができると分かったものの当時そこまでお金に余裕もなく、結局原始的に水分を大量にとっておちんちんからふっとばす作戦を選ばざるを得ませんでした。

はじめての経験が生かされて、痛みが出る前に痛み止めを処方してもらえたこともあり、痛みから解放されるまでに約1週間かかりましたが、悶え苦しむようなところまではいかずに結石を体の外に出すことに成功したのでした。

41歳、3度目の尿管結石

それからさらに数年が経ち、ほんの数日前にまた経験したことのある「残尿感」を感じました。3回目ともなればすぐに察しがつきました。『またか』と。1回目、2回目のときに比べて大きく違っていたのは、残尿感とともに痛みの移動スピードが早かったことです。つまり結石がそこまで大きくないことを意味していたことはすぐに分かりました。

1回目、2回目のときほど大きな結石ではないと確信した私は、最初の残尿感を感じたときから水分を倍に増やしました。それまでは1日大体1リットル飲むかどうかでしたが、2リットル以上飲むように変更。ダイエットサプリで内脂サポートを服用していたこともあり、下痢が続きましたが、私の予測通り痛みがこれまでの2回とは異なるスピードでおちんちんの根本まで移動してきました。この期間わずか2日です。この日朝から1リットル水分を摂取してあとは出すだけの状態で出勤。会社についてダメ出しにコーヒー1本飲み干しトイレに駆け込みました。

「ああああああっ出る、出る、出る、あっあっあっっっっっっっっ・・・・スポっ・・・」

 尿意を我慢したこともありトイレに行くと同時におしっこが吹き出します。おちんちんの根本にセットされた結石も思惑通りに移動してくれて見事に発射できました。ほんの一瞬だけ目視で確認できましたが、まだそこまで大きくはなっていませんでした。

できることなら何度も経験したくはない尿管結石ではありますが、おちんちんから無事結石が発射された後の爽快感はまさに筆舌に尽くし難いものでした。

尿管結石はなんどもくりかえす

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尿管結石はある種生活習慣病の一種と呼ばれています。一般的に40代男性に起きやすい症状と言われていますが、最近では若い人や女性でも発症する方がいるようです。生活習慣がもたらす症状であるため、ある程度予防が可能です。

  • 日頃から水分を多めに摂取する
  • バランスの取れた食生活を目指す
  • 食後すぐに寝るのはやめる

街を歩けばおいしいものが至るところにあって、現在は自己管理がしっかりと出来ていないと誰でも生活習慣病になりえる時代ともいえるかと思います。

コロナ禍の現在、できることなら病院にいくのは避けたいところです。そのため普段の食生活を見直していくことでこの尿管結石になりにくくすることはできると思います。ですが、尿管結石の激痛を経験したことがない方は、絶対に我慢せずに病院に行くようにしましょう。尿管結石ではないかもしれませんからね。

現在私は5年サイクルで発症しています。このままの生活を続けたら40代後半にも再度結石ができるかもしれないと言うことです。なんども尿管結石になったことで、その都度すぐに対処して最悪の事態になることを避けられていますが、年を取ったときに同じように対処できるか分かりません。なので、これを良い機会として自分の生活を見直してみようと思います。