船長に聞いた！お勧めアプリ「Find Ship」と「Windy」
こんにちは、のだめです。今日はアプリをひとつ紹介したいと思います。物流業界で働いている方で、主に船を扱う人であれば知っている方は多いと思います。『Find Ship』というアプリ。和訳すると「船を見つける」なわけですが、その名の通り船を見つけてくれるアプリです。
①Find Ship
試しにアプリの画像を見てもらえればわかるのですが、指定した範囲内に検索できる船が一覧で表示されます。該当の船をクリックすれば船の細かい情報なんかも知ることができます。
写真のようにしてみると意外と海上には多くの船の往来があることが分かります。
仕事で物品を運んでもらう船の動静を知るにはちょうど良いアプリというわけです。このアプリを知るまでは、わざわざ船長に電話を入れて所在地を確認していたのですが、このアプリを使うことで一目瞭然ということです。
仕事でいつも荷物を積んでもらっている船長から、定時連絡が無い時なんかにアプリを使って今どこにいるのかなんかをみるわけです。こちらが予定していた場所よりも手前だった場合は、何かトラブルがあったのかもと予め予想した上で連絡出来ますし、予定よりも早く着きそうなときは早めに港に出向いて連絡を取れるようにしたりと、意外と使い勝手が良いです。
全ての船が見られるわけでは無い
この「Find Ship」アプリですが、全ての船の動静を見られるわけではありません。各船に備え付けられている装備によっては、所在地を発進する信号装置（GPS信号のような装置）が付いていない船もあります。そういった船の動静は知ることができません。ですので、個人で使うような小型の船に関しては見つけられないことが多いです。
この信号は定期的に更新されるのですが、港湾近辺に入って信号を切ってしまった場合（惰性航行に入った場合など）も詳しい場所を知ることは出来ません。ですからアプリで表示されている場所に必ずしも船がいることを指しているとは限らないのですが、海上運行中にエンジンを切るということはトラブル以外ではほぼないですから、運行中はみることができるケースがほとんどです。
ちなみに私はこのアプリを配船をしている船会社の担当者から教えてもらいました。このアプリを使い始めてから一気に便利さが向上したと言われましたが、使ってみると便利さが理解できると思いますが、仕事などで船と関わりを持っていない人が見ても楽しさや便利さは理解できないかもしれません。また船愛好家のような方でしたら十分楽しめると思います。
②Windy
続いてこちらのアプリは実際に船の操縦をする船長から教えてもらったアプリです。まもなく７０になるという超ベテランの船長ですが、iPadを使って仕事に活かしている姿を見ていつも自分も頑張らねばと奮い立たせています。そんな船長イチ押しのアプリが「Windy」です。
ひとことで言えば「お天気アプリ」。ですが、今日の天気は晴れとか雨とかいったお天気ではなく、風の強さや波の具合、雷や雲の動きなどかなり細かく知ることができます。船に乗って海上航行していると、晴れとか雨といった漠然とした天気よりも風の強さ、波の大きさ、大気の状態といった細かい情報をより必要とします。
海上の天気の動静を予測出来ないと安全な航行が出来ないからです。
この画像は2020年2月16日9時の海上の風の情報です。この冬一番の寒波の影響が強いと予報では出ていましたが、アプリでも北九州上部は風の強さがかなり強いです。（水色は穏やかで赤色は強風です）関門海峡を境に風の強弱がはっきりしていることが分かりますね。
この日はこの冬一番の冷たさで、陸地部分でも雪や霰が降っていました。
普段から小倉は風が強いのですが、今日はいつもの強風に加えて凍てつくような寒さが肌を突き刺してきました。
このように視覚的に天気の情報を知ることができるのが「Windy」の強みですね。
刻一刻と変化する海上の天候を知るにはちょうど良いアプリと言えるかもしれません。
まとめ
今回ご紹介した２つのアプリは、どちらも日常生活ではあまり使わないものかもしれませんが、このようなアプリが登場したことでそのアプリの便利さを享受できている人たちがいることもまた確かであります。
今日は風が非常に辛いので海上に出られる方々にはくれぐれも注意して仕事していただきたいと思います。それでは、のだめでした。
