旅行から帰ってきたらiPadを紛失していた話。

現在、奥さんとは離れて生活しています。年明けに急きょ転勤になり、岡山から小倉にやってきました。週末に岡山に戻って奥さんとお出かけ、というのが最近の日課になっています。離れて暮らすのは寂しいですが、仕事なので我慢しています。そんな中、先日奥さんと二人で温泉旅行に行ってきました。そして、その帰りにまさかの事件が起きました。iPad miniを紛失してしまったのです。今回はiPadなどの端末を紛失した際にすることなどをまとめました。

iPad紛失

温泉旅行も終わり新幹線で帰るために岡山駅近くのコインパーキングに車を止めて、帰りの荷物の整理をしていました。

「忘れ物ないよね、コレよし、コレもよし。iPadは、帰りの車内で映画でも見たいから一旦取り出して、と。」

「よし、荷物確認OK。じゃぁ、行ってくるね」

と彼女にお別れをして新幹線に乗り込みました。

そして映画でも見ようかなと、カバンからiPadを取り出そうとすると、入れたはずのiPadがありませんでした。

「あれー?さっきキャリーバッグから取り出したと思ったんだけどなぁ。勘違いだったのかなぁ」

このときはそう思っていました。

しょうがないので音楽を聴きながらうたた寝をしつつ小倉まで帰りました。

自宅に戻ったあと、寝るまで動画見ようとキャリーバッグを開けてiPadを取り出そうとしたのですが、そこにiPadは入っていませんでした。このときようやくどこかに置き忘れてきたことに気がついたわけです。『紛失した!?』私は放心状態になりました。

記憶を頼りに

いつも使っているものが手元にない、という状態がこんなに不安にさせるものだとは思ってもみませんでした。どこかに置き忘れてはいないか、最後に見たのはどこだったか、ということを自分の記憶を頼りに思い出していきました。

「旅行中に行く時はiPadを使っていたな。ホテルから出るときにはiPadは確かに鞄に入れてたな。いやいや帰り際に電車内で映画を見ようとキャリーバッグから取り出そうとしてたじゃないか。てことはそこまでは間違いなくあったってことだよなぁ。だけどそのあとは触っていない。もしかして…彼女の車の中に置き忘れてきた?」

こんな感じで自分の記憶を整理しつつ最後にiPadを触ったのがいつだったのかを思い出していくと、帰り際に荷物の整理をしていたときにiPadを間違いなく触っていたことに突き当たりました。

『あ、そうだ。アレを使えばいいんだ』

とあることを思い出し、実行して所在が分かったところでとりあえずはひと安心することができました。

iPadを探すアプリ

iPhoneには初めから純正アプリの中に「探す」というアプリがあります。使い道はその名の通り連携しているiPhone端末がどこにあるのかを探してくれるアプリです。

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純正アプリなので消去していなければホーム画面のどこかにあるのですが、もし見つけられない場合は次の手順で開くことができます。

「設定」→Apple ID→連携している端末をクリック→デバイス情報

このように順を追って操作していくと該当の端末情報を見ることができます。

今回はiPad miniの情報が知りたいため、iPad miniの端末情報を開きました。すると次のような画面が出てきます。

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画面の中央に青文字でiPhoneを探すを表示”と書かれている部分があるのでコレをクリック。すると該当端末の所在地が大凡ではありますが表示されるわけです。

実際にコレを使ってみたところ、iPadは彼女の家の車庫が表示されていました。

「あぁ、やっぱり車に置き忘れてたんだ。とりあえず良かったあぁぁぁぁ」

そう思いつつ、この日は寝ることにしました。

無事発見。だが何故そこに!?

翌日早朝、彼女に連絡をして車にiPadを忘れてないか連絡をして見に行ってもらいました。連絡後数分して彼女から連絡が入りました。

『のだめちゃん、iPad見つかったよ~』

「あああん、良かったぁぁぁ」

『うん。良かったね。だけど…』

「うん、だけど?だけどどうしたの?」

『うん、あるにはあったんじゃけど、車の中ではなくて車の外にひっついてた』

「へ?」

『車のボンネットの上になぁ、ひっついとったんよ。よくもまぁこんなところに。よく落ちんかったなぁ』

なんと忘れていたiPadは車内ではなく車のボンネットの上に引っかかるようにしてくっついていたのでした。

なぜ、そんなところに…と言いかけた刹那、あの時の記憶が蘇ってきました。

「あ、そういえば置いたかも」

『うん、のだめちゃん、置いとったかもしれんね』

二人ほぼ同時に思い出したのか、お互い声を合わせるように『置いとったね』と口にしたのでした。

荷物の整理をしていたときに、車内で映画を見ようとキャリーバッグの中から取り出して、『一旦』ボンネットの上に置いたのでした。身長190cmと無駄に大きな体格もあり、軽自動車のボンネットというのはちょうどいい高さなのです。ひょいっと軽い気持ちで置いて、そのままバッグに移し替えたと思い込んでしまったというわけです。

そのことを思い出した二人は、「それにしても良く落ちんかったねぇ」と口にしていました。二人して笑いました。

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ちなみに発見された時のiPad miniがこちら。一晩中ボンネットにひっついていたため、手帳カバーは凍っていたそうです。

ボンネットから落ちなかった原因

彼女の家は岡山駅から車で30分。つまり自分と別れてから30分以上車の上で揺られながらiPadは落ちなかったということです。落ちなかった原因には次のことが考えられます。

  • 彼女が安全運転で帰宅してくれた
  • あまりデコボコした道路を通過していなかった
  • 耐衝撃の保護シートと手帳型のカバーを使っていた
  • Apple Pencilをカバーの外側に挟んでいたこと

以上のようなことがボンネットから落ちなかった原因として考えられました。

一番大きな可能性としては、彼女の運転が安全運転してくれたことだと思います。コーナーを攻めたり、急加速急発進など走り屋のような運転をする人だったらこうはならなかったでしょう。そんな安全運転第一で考えてくれる彼女に感謝です。

そして次に考えられる可能性としては、手帳型のカバーを使っていたことが落下を阻止したのではないかと思います。カバーをつけずに置いていたらおそらく滑ってすぐに落下していたと思います。

また、Apple Pencilを刺していたことでカバー表面に絶妙な凸凹が出来て、車のボンネットのくぼみに上手い具合に引っかかってくれた可能性が高いということです。

原因を考えてみて、おそらくそうだろうという結論に達しましたが、それにしても30分以上車の上に乗せて落ちなかったのは奇跡というほかありませんでした。

彼女が翌朝見つけてくれたとき、カバーはボンネットにひっついて凍っていたとのことですが、「探す」アプリ上で信号を発信したところ、無事反応したため、恐らくiPadは生きていると思われました。

「探す」アプリは特定条件下の元で使用が可能

今回、私が「探す」アプリを使用したことで無事iPadの所在を確かめることができましたが、このアプリを有効に使うには条件があります。

それはオフライン状態では使えないということ。つまり通信が出来る環境下でなければ使い物にならないということ。そしてあらかじめ設定項目から「iPhoneを探す」をオンにしておく必要があります。

なぜオフライン状態で使用できないかというと、探している該当端末がWi-Fiなど通信が出来る環境にないとGPSなどの端末情報を発信出来ないからです。

そしてiPhoneを探すをオンにしていないと、他の端末と連携が取れず端末情報のやりとりができなくなるため、使用できないということです。

今回私が所持していたiPad miniセルラータイプだったため、Wi-Fi環境がないところでも通信が可能だったことから、かなり正確な所在地を知ることができました。

もし端末を紛失したらやること

私のように端末をどこかに紛失してしまったらやらなくてはいけないことがあります。

紛失した端末を勝手に操作されないようにするために、「紛失モード」を起動させます。

紛失モードを起動させることで、遠隔操作で紛失した端末にロックをかけることができます。ロックがかかるとあらかじめ設定しておいたパスコードを入力しないと操作ができなくなります。そのため、第三者に渡ってしまったとしても容易に操作できなくなるというわけです。(※該当端末が通信出来る環境下にあることが必須です)

また、最悪のケースとして、端末の所在が特定できない場合や不正にロックを解除されることを考えてデータを全て消去する、という手段もあります。(※通信出来る環境下であることが必須です)

その場合もリモートで該当端末のデータ全消去の命令を出すことが出来ます。この場合は文字通り該当端末の全てのデータが初期化されるため、データ消去後は端末との連携も解除され、リモート操作も出来なくなります。ですから、データ全消去は最終手段ということになります。

所在地を追跡してくれる機能

Wi-Fiなど通信が出来る環境下にある限り、捜索モードにしておけば端末から位置情報が連携した親機に送信されてきます。今回2月2日に探すモードを起動して1週間が経ちますが、該当端末のバッテリーはまだ残っています。GPSで所在地の情報を送ることでバッテリーの持ちは悪くなるのですが、1週間程度でしたら場所の追跡はかなり正確に把握することができます。

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ちなみに端末が移動して、電波の基地局が変わるたびに親機にはメールが来ます。また、探すアプリを起動するとどのような移動をしているか、ということも位置の追跡で知ることが可能です。

Wi-Fiタイプとセルラータイプ

位置情報は通信が出来る環境下にあることが最低条件となっています。そのため圏外の場所やWi-Fiの入らない場所にある場合にはGPS機能は起動しません。セルラータイプであれば常時通信が出来ますが、Wi-Fiタイプの場合は少し事情が異なります。

そのため『探すアプリ』を使用した際に、該当端末が通信環境下にない場合には、直近で通信した場所が表示されてしまいます。紛失する直前まで利用していた場合であれば、大凡の位置情報は掴めますが、そうでない場合には全く見当外の場所が表示される可能性があるということです。

また通信環境下に該当端末がある場合でも、公共Wi-Fiなどが無数にある場所に置かれている場合には位置情報が表示されますが、セルラータイプとは違い精度は下がります。

万が一に備えてセルラータイプを買うべきか

以上のことから、紛失した場合のことを考えるとセルラータイプの方が得られる精度の高い情報を手に入れることができるため、今回のような不測の事態に陥ったことでセルラータイプにしておいて良かったと思いました。

ですが、このような事態に備えてセルラータイプの端末を購入した方が良いの?とも思うのですが、Wi-Fiセルラーでは約2万円の価格差があります。また最近では都市部など公共Wi-Fiが利用できる場所が充実していることを考えると、万が一に備えてセルラーにするというのはあまり賢明な判断とは言えないと思います。

たまたまセルラーだったことで紛失後にできることが色々あった、というだけで、普段使いの場合にはWi-Fiタイプで十分だということです。

仕事で地図アプリを頻繁に使うことからセルラータイプを所持していますが、公共Wi-Fiが充実していることを考えるとセルラーをあえて購入する必要性はないのかな、と思います。

まとめ

今回私のうっかりミスでiPadが大変なことになってしまいましたが、無事見つかりまもなく手元に返ってきました。このような非常事態でも純正アプリで探すことが出来たというのはAppleのなせる技かもしれません。普段から紛失しないように気を付けておく必要があることはもちろんですが、今回のようについうっかりや、置き引きなどの不慮の紛失にあった場合でも落ち着いて対応することで、自分の元に返ってくる可能性は広がると思いました。

今回、紛失した端末がセルラータイプだったことも功を奏しましたが、Wi-Fiタイプだったら、そもそも端末の捜索が出来なかったわけですから、最悪のデータ全消去という手段を強行していた可能性があります。このような不慮の事態に陥らないためにも普段から大切なものの取り扱いには十分注意したいものですね。それでは、のだめでした。