ウィークリー物件で起きた恐怖。

こんばんわ、のだめです。 

最近レオパレスの違法建築の問題がニュースになっていますが、過去に6年間住んでいた私としても、「やっと明るみになったか」という気持ちでニュースを見ていました。

レオパレス伝説』という言葉を聞いたことのある方もいるかもしれません。

・インターホンを鳴らしたら、3つ隣の人がドアを開けたとか

・隣の部屋の人の話し声が聞こえるとか

・ケータイのボタン操作の音が聞こえるとか

例をあげたら枚挙に暇がありません。

matome.naver.jp

実際に隣人の声が聞こえるというのは自分自身も体験していたので、レオパレス伝説として挙げられている事柄はあながち嘘ではないと言えるかもしれません。

違法建築が発覚した物件に住んでいた住民は今年の3月いっぱいで立ち退きを迫られており、かける言葉も見つかりません。

今日はそんなアパートの杜撰な経営方針にまつわる話です。

人生初、ウィークリー物件を契約した

昨年の暮れに出張(このときはまだ転勤ではなく出張扱いだった)で岡山に行くこととなり、倉敷にあるウィークリー物件を契約しました。

期限は11月15日から12月15日までのひと月。

勤務地が完全に工業地帯ということもあるのか、期間工の人たちが多く住んでおり、会社の近くのビジネスホテルは空きが出るとすぐに埋まってしまうとのことで予約が取れませんでした。

会社からは離れますが電車などの利便性も考慮して、倉敷に部屋を借りることとなりました。

物件については事前にパソコンで内見画像を見ていたのですが、当日実際に物件の部屋に入ってみると、内見の映像で見た風景とは全く違った部屋でした。あるあるネタなんでしょうか。嫌な予感がしました。

部屋を借りたのはレオパレスとは違う会社だったのですが、嫌な予感は的中、隣人の声が丸聞こえでした。テレビの音もほぼ聞き取れる状態。

そして夜中に掃除機をかける人がいたり、禁煙の部屋を選んだのに通気口からタバコの嫌な臭いが部屋に入り込んできたりと、レオパレスでの耐性が出来ていたため耐えることができましたが、おそらく初めてこういった物件に住んだ人だったら我慢出来たか分かりません。

2日目に事件が起こる

不安な気持ちを持ちつつ、住み始めて早くも2日目に事件が起こりました。

夜ベッドで寝ていたところ、「ドーン!」とものすごい物音と激痛とともに目が覚めました。

何事かと思って起き上がろうとしたのですが何かに挟まって起き上がることができませんでした

ベッドを支える支え木が折れていて、仰向けに寝ている態勢でお尻だけが床に打ち付けられた状態だったため、身動きができませんでした。

私の体重が重かったのも原因の一つなのは考えられたのですが、それにしても支え木が折れるのは想定外でした。

入居3日目に新しいベッドと交換してもらいました。

交換に来た業者の人大変丁寧な方だったのが救いでしたが、さすがウィークリーだぜ…と思わせるには十分でした。

それから10日ほど住み続けたときに、会社から出張ではなくこのまま転勤でこっちで働くように通告が出ました。

これはこれで想定外だったのですが、社宅として準備された物件が殊の外まともだったのと会社からも程よい距離にある物件だったため12月7日に新居に移り住むこととなりました。

こうして人生初のウィークリー生活は幕を閉じ…たかに思えました。

ウィークリー物件、恐怖の幕開け

ウィークリー物件の契約は11月15日から12月15日までのひと月なので約1週間残っていましたが、そのまま社宅での生活が始まりました。

12月16日、ウィークリーマンションの契約が終了した翌日、予想外の出来事が起こりました。

ウィークリーマンションの管理会社から電話がかかってきたのです。

「契約は昨日までのはずなんですが、まだ部屋に私物が残っています。これだと契約違反となりますがどうしますか?違約金払いますか?」という連絡でした。

私はおかしいなと思いました。7日の社宅に移る時に部屋を掃除して出てきたからです。

私服数枚程忘れたのかな、と思い

「タオルとかシャツの忘れ物ですか。1、2枚ほどの忘れ物なら差し支えなければそのまま処分してもらいたいのですが」と伝えると、管理会社から

「1、2枚忘れた、と言える状態では無いんですよ。まだ住んでいますよね、ここに。私服がたくさん散乱しているし、ゴミも散らかり放題です。この状態だと違約金含めて20万ほど掛かります。このままだと本当に請求することになりますが、良いですか」という返答。

間違いなく部屋を出る時に室内は掃除して忘れ物も確認して退室したのですが、管理会社からの連絡で「人が住んでいる状態の部屋」と言われて頭が混乱してしまいました。

頭がボケてしまったかと思ったくらい狼狽し、背中に嫌な汗が流れました。

身に覚えのない状況で違約金20万も払いたくないので、おかしいとは思いつつも

「分かりました。私も現状を確認に行きます」と伝え、会社を早退することに。

管理会社からは繰り返し「期限は過ぎているので現場を確認後その場で私物を出さないと違約金」と言われていたので気が気ではありませんでした。

 

そして、ウィークリーマンションに到着し、管理会社の人の立会いのもと、借りていた物件に立ち入ることになりました。

玄関のドアを開けて中に入ると、台所にはタバコの吸い殻が散乱していました。これを見て改めて自分ではないことを確信したのですが、そのまま部屋に入ると見慣れない作業着がハンガーにかかり干されていました。室内にもタバコの吸い殻が散乱。

別人がすでに住んでいた

そこは私が借りていた部屋ではありましたがすでに別の誰かが住んでいる光景でした。

「これ全部私の私物ではありません。衣類もカバンも違います」と伝えると管理会社の人は「えっ…」と絶句。

私も絶句しかかりました。

そう、部屋の扉を開けたときに感じた通り別の人がすでに住んでいたのです。

しかし、部屋に残っているものが私のものではないということが分かった後も、管理会社の担当者は驚くことを言い出します。

「部屋を出るとき、鍵をかけたんですか?」

「・・・」絶句しました。

管理会社の一言に呆れるというか、逆に冷静になれました。

証拠にはならないでしょうが、万が一に備えて部屋を退室する際に写真を撮っていました。

画像と日付をそえて担当者に見せます。

また、毎日買い物でもらうレシートを保管しているので、その記録も見せて7日以降に倉敷にいないことを伝えました。

会社に提出する業務報告書も提示して、社宅に移転した旨の書類も提出しました。

実際ここまでする必要があったのか分かりません。証拠にはならないだろうなとは思いつつ、犯人扱いされるのがしゃくだったため、考えられるものは全て提示しました。

部屋の鍵を使い回されている可能性

物件の鍵についてはメールでお知らせが届きます。室内には部屋の暗唱番号の案内はありません。

管理会社に宿泊代を振り込むと、翌日管理会社から鍵の暗証番号がメールで送られてくるシステムになっていました。

「これはあまり考えたくないのですが、この状況を考えてみると私が宿泊時に使う鍵番号と次の宿泊者が使う鍵番号が同じだったということですよね?これは契約者に対する安全性の配慮を欠くものではないのですか?少なくとも番号を変更しておけば、この不法滞在者や次の宿泊者が入ってくることは防げていたのではないか」ということを伝えました。

私が部屋に入るまで高圧的だった管理会社の人は、態度を翻し謝ってきました。

「どうしてこのような状態が起きているのか、私にも把握出来ません。すぐに確認します。分かり次第改めてご連絡いたします」と言われました。

たまたまそこに居なかったから良かったものの

犯人扱いの疑いは解けましたが、それよりも私は別の人が住んでいたことに恐怖を感じました。

私が7日にマンションを出たのは、いわば偶然であり、社宅に移らなければ不法侵入してきた人と鉢合わせていたことも十分考えられたからです。

不法に住みついたのかは分かりませんが、頭のネジが外れた人であれば、鉢合わせて刺されたりしてもおかしくない状況でもありました。

管理会社からは、原因が分かり次第改めて連絡すると言われましたが、この日以来2ヶ月が経ちますが一切連絡は来ていません。

残念ですが、そういう会社だったということなのでしょう。

今後も同じようなトラブルを起こすのではないかと不安です。

対策というか心構えを

今、外国人宿泊者の急増で、ホテルではなく、こうしたウィークリー物件を宿代わりとして利用する人も増えてきているそうです。

仕事が終わって帰宅したら別の人が部屋にいたとか、もはや恐怖でしかありません。

寝ているときに侵入されていたかも、と思うと恐怖です。

仕事や旅行などでホテルではなく長期滞在でウィークリー物件を取るときはこうした危険も起こりうるということを頭に入れておくべきだと思います。

また、考えたくはありませんが物件を契約する際に、こういった状況が起こることを想定するのは難しいですが、万が一起きてしまった際にどういう対応をするのかを管理会社にあらかじめ確認を取っておくことが必要かもしれません。