自分を守るのは自分、保険加入時は確認を忘れずに!

ひさしぶりの投稿になります。今から半年前に車を購入したのですが、私自身と代理店双方のミスにより大きな問題が起きました。今回は私と似たような環境で自動車を購入される方と保険購入の際に当たり前だけど忘れがちな点について、注意喚起の意味も込めて投稿します。

車を購入した時の状況

以前住んでいた千葉県では車を所持していましたが、転職に伴い横浜に引っ越すこととなりました。居住区の近くは公共機関が充実していたのと、都心部で駐車場を借りると毎月数万円かかり、コストの面でも車を持っていくのは厳しいと感じていました。そのため車を売却し、加入していた保険も解約すること。

いずれまた車を購入することもあるだろうと、自動車保険の『中断証明書』を発行しました。この『中断証明書』が後々起こる問題の重要なアイテムとなりました。

そして昨年の暮れに横浜から岡山の倉敷に転勤となり、勤務地の近くに引っ越してきました。新天地では都心の生活とは真逆で、車がないと不便極まりない地域だったため、再度車を購入することに。

ここまでの経緯を4行でまとめるとこんなかんじです。

  • 以前は車を持っていた
  • 都心に引っ越したため車を売却
  • 転勤で交通の便が悪い地区へ引っ越し
  • 車の購入を決意

車を購入

居住区の近くの公共機関はローカル線しかなく、とにかく不便でした。また移動の足は自転車だけになっていたため、通勤にもプライベートでの移動でも不便を感じており、転勤早々に車購入を決めました。購入手続きはスムーズに進み車検も通すため納車まで1ヶ月かかりましたが2月下旬に無事納車となりました。

車の購入と合わせて自動車保険の手続きも行いました。自動車を乗る上で保険に入らずに自動車を運転するのは自殺行為だと思っているので当然加入。最近では車の煽り運転や、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故など自動車のトラブルが連日テレビでクローズアップされています。事故を起こして自分だけが被害を被るのならまだ良いのですが、事故の大体は被害を受ける他人がいます。他人に危害を加える可能性がある以上、保険に加入しないのは犯罪と同じと言えるかもしれません。お金で全て解決出来るとは思っていませんが、万が一の保険ですから。

中断証明書の使用

自動車保険に加入する際に、以前発行していた自動車保険の『中断証明書』を使用しました。中断証明書とは何かと申しますと、

何らかの理由で長期間車を運転しなくなり、自動車保険を解約する場合、保険会社に依頼すると「中断証明書」という書類を発行してくれます。中断証明書とは、対象とする自動車がなくなるなどの理由で保険の契約を続けられなくなっても、一定期間内であれば中断したときと同じ等級から契約を再開できるというものです(チューリッヒ保険会社ー自動車保険ガイドより引用)

以上のことから、この中断証明書を発行しておくことで新規申し込みよりも良い条件で保険手続きが出来るわけです。新規で保険に登録してから最大の割引率になるためには最短でも14年間無事故無違反でいることが必要ですが、割引率は63%と(新規の場合は19%)破格の割引率です。ですので何らかの理由から保険を解約することとなった場合は、この中断証明書を発行しておくことをおすすめします。

保険を申し込むと、後日保険会社から保険に正式に加入したことを証明するいわゆる【保険証券】が送られてきます。この証券を受け取って確実に保険に加入したと当事者は分かるわけです。

私は車の購入手続きと合わせて保険手続きを行い、中断証明書も自動車のディーラーに渡しました。その後、車の納車の際に車検証などの車に関する書類を受け取り手続きは全て終わった、と思っていました。

このときに保険の証券も渡されるものと思っていたのですが渡されなかったため、後日自宅に送付されるのかな、と思い込んでしまいました。このときにしっかりと確認をしていれば今回の問題は起こらなかったんじゃないかと思います。

納車から6ヶ月後に無保険状態で運転していたことが発覚

納車後の1ヶ月点検、3ヶ月点検ともに車のディーラーに出向いて点検をしていましたが、特にどこかがおかしくなっているなどのトラブルは起きていないとのことでした。しかし納車から6ヶ月経ったある日、ディーラーからとんでもない連絡が入りました。

連絡の内容は「自動車保険に加入出来ていなかった」というものでした。

意味がよく分からない連絡に、約半年もの間無保険で車を運転していたことについて恐怖がふつふつと沸き起こってきました。無事故だったことに胸をなでおろしつつ、どうして加入できていなかったのかを確認すると、

「加入時に渡した『中断証明書』の記録の読み取りが上手く読み込めず手続きが出来てなかった」というものでした。

衝撃の連絡だったため事態が上手く飲み込めなかったのかもしれません。電話口でいろいろ質問したのですが、ディーラー側も事態を上手く把握できていないのか「現在調査中なのでまたすぐに連絡します」とだけ言われ電話は切れました。

ずさんな管理体制と隠蔽が発覚

保険に加入できていないことが判明してから、しばらく車に乗ることをやめました。この問題にケリがつくまではとてもじゃないけど不安で乗れませんでした。また気持ちがかなり昂ぶっていたこともあり、運転できる状態でもありませんでした。

ディーラーから連絡があったのは、それから2日後でした。そこで問題はさらに悪化することに。

当初、中断証明書の読み取りが出来ないことで加入できていないと連絡を受けたのですが、事実は異なっていました。

保険の加入手続きの際に一緒に提出した中断証明書ですが、担当者が誤ってシュレッダーにかけていたことが判明。保険手続きに必要な書類だったにもかかわらず、上司に報告せず、そして書類が足りないので保険の加入手続きを進めることが出来ず、そのまま申請手続きをした『てい』で放置。

後日納車の際に私の方から保険証券が届いていないと言われてからあらためて説明をして、中断証明書の再提出をしてもらい問題をうやむやにしようとしていたようですが、私から何も言われなかったため担当者も言い出せずそのままになってしまった。

6ヶ月が経ってから、当初加入しようとしていた保険会社から、加入手続きの途中で止まったままになっている手続きがあるが、加入するのかどうかについての確認の連絡がディーラーに入る。

電話を受けたのが私の担当者の上司。上司が担当者を問いただすと担当者も手続きを放棄していたことを吐露。しかし保険代理店が手続き放棄したことが私に伝えると大問題になると考えた担当者が私には書類の不備と説明。

以上が問題が発覚してから2日後にディーラーから受けた内容でした。

この説明に納得できなかった私は、書類の不備で手続きが出来ていなかったのならどうして6ヶ月もの期間がかかっていたのか、代理店ならば手続き書類に不備があれば代理店側に書類が戻されて来るのではないかと問いただしたことで、担当者も観念したのかシュレッダーによる書類の破棄と手続き放棄を認めました。

あまりの言い分に電話でのやりとりではなく後日改めて直接説明をしてもらうことになりました。怒りがピークに来ていたため目の前に担当者がいたらおそらくぶん殴っていたと思います。

持つべきものは友

怒りの頂点に達していた私を平常心に戻してくれたのが友人でした。持つべきは友とは良く言ったもので、友人のおかげで冷静になれました。その友人は生命保険会社に勤めていたため、自動車保険についてもかなり詳しかったため、話を聞いてもらいました。

事の経緯をひと通り話し終えるとその友人は

「今どき珍しいくらいひどい代理店だねぇ」と同情しつつも続けてこう言いました。

「たしかに代理店の落ち度はかなり大きいけれど、私君にも落ち度はあるんだ。保険の手続きは当事者同士が行うべきもので、あくまで代理店はその両者を取り持ってくれるだけなんだ。車の納車の際に保険証券が届いていなければそのことを代理店に伝えて確認してもらわないといけないし、保険に加入していれば毎月引き落としもあるはずだから、引き落としがなければおかしいなと思って確認出来たはずだよ。だから代理店の非は大きいけれど、当事者である私君もできることを怠っていたのだから、100%代理店が悪だとは言えないと思う。また幸運にも事故は起きていないのだから損害請求したところで成立しないと思う。車のメンテナンスなど今後長期にわたって安全にメンテナンスをしてもらうわけだから、問題は大きくしないほうが得策だと思う」と諭すように話してくれました。

ひとつひとつ自分にもわかるように説明してくれたことで、自分から確認してもらうように動くべきだったことが分かりました。

ディーラーと話し合いの結果

友人に諭されて冷静になれていたので、当日は激昂することなく落ち着いて保険手続きの話をすることができました。ディーラー側の手続き放棄と隠蔽は許しがたいことではあるけれど、納車の時点で保険証券が届いていないことは私も認識していたので、このときに伝えていればことが大きくならずに済んだかもしれないと、私にも非があることを伝えました。

ただ、担当者のした行為は最後まで許せなかったので、新しい担当者に変えること、保険手続きは他社で行うことを伝えました。

そして今回の保険の一件については不問にするが、まだディーラー側を全面的に信用することが出来ないため、6ヶ月点検については自分と知り合いの自動車整備工の立ち会いのもとで点検をしてもらいました。通常では見ないところも確認してもらったところ、半年では壊れないような不備もいくつか見つかり、全て交換してもらいました。

購入半年だったことと今回の件もあり金額はゼロをひとつ取るくらいの値段で対応してもらいました。

まとめ

無保険状態ではあったものの事故を起こさなかったことで最悪の事態は避けることができたことは不幸中の幸いと言えるかと思います。

自動車保険の加入の際は、代理店はあくまで保険会社と申込者の間をとりもつだけです。申込者側が確認をしっかりとしつつ代理店任せにしてはいけません。万が一のときに効果を出す保険、自分を助けてくれるものですから代理店に任せきりにしてはいけません。

最近は代理店のサービスの一環として、申し込み手続きや案内を当事者に連絡してくれるところも多いですが、これらは必須業務ではなくあくまでサービスの一環だということです。サービスの一環のため、連絡しなかったことで不利益が生じたとしても全面的に非があるとは言えないということです。

万が一の保険ですが、出来れば使いたくはありませんよね。このまま使う機会がないことを願いつつ、自分と同じような境遇の人がいるかもしれないという思いと備忘録的な意味でまとめました。皆さんも保険契約の際には任せきりにはせずに必ず自分でも確認するようにしましょう。

それでは明日も素敵な1日になりますようの、のだめでした。