猛烈な暑さは自動車に乗っていたことを忘れさせてくれる
先週のお盆では嫁さんや子供たちとゆっくり過ごして始業前日の日曜日に小倉に戻ってきました。盆休みで帰省するため、冷蔵庫の生ものなどは前もって使い切っていたので、ほとんど空の状態だったため、スーパーに買い物へ行くことに。
普段なら歩いて買い物に行くところですが、連休最終日の日曜日も蒸し暑くできるだけ外気に肌を当てるのは危険と判断し、車でスーパーに向かいました。外の蒸し暑さとは異なり車の中は冷気が漂いまさに涼空間。快適快適です。普段車で行くことがないので駐車場の入り口を探すのにチャチャタウンをぐるーっと一周してしまいましたがひとまず到着です。
車から出ると肌にまとわりつくような嫌な熱気が体中に突き刺さってきます。
「よーし、冷蔵庫もカラだし今日はたくさん買い物するぞー」
と、意気込みながら買い物が始まりました。
買い物が始まってからおよそ1時間。ようやく買い物が終了しました。両手には買い物袋がたっぷり。食料品からユニクロで買った衣類、ダイソーで買ったそこそこ大きいゴミ箱、ドラッグストアでセール品で売られていたお菓子やゼリーなど15個ほど、いつも帰りがけに立ち寄って買うパン屋の塩パンと、結構な量になりました。
エコバッグだけでは当然足りず大きなビニルを両手にぶら下げながら帰路につきました。
チャチャタウンから自宅まで、買い物袋を持ちながら歩くとだいたい15分かかります。炎天下の中買い物袋を持ちながらゆっくり歩いての帰宅は地獄です。額から汗が滝のように流れ落ちてきますが、両手は塞がっているため汗を拭うこともできません。
マスクをしながら歩いていますが、呼吸をするたびにマスクの隙間から熱気を帯びた呼気が眼鏡を曇らせて呼吸をするたびに視界が悪くなっていきます。
「あ”つ”い”〜〜〜〜し”ぬ”〜〜〜」
猛烈な暑さと熱気を帯びた呼気、両手に大量の買い物袋と逃げ道を塞がれた感じで心の悲痛な叫びが声になって出てきました。猛烈な暑さから頭がどんどん沸騰していくようでした。
まるで子供が歩くようなペースで歩くこと15分、ようやく自宅に到着。『これで灼熱地獄から解放される』そんなことを思いながら玄関を開けると、そこは冷気に包まれた快適空間でした。
「はぁぁぁあっぁあぁぁっぁあぁ、なんて心地良いんだろう、このまま横になってお昼寝がしたい」そんなことを考えていました。
エアコンから出てくる冷気が大変気持ち良くて沸々と沸き立った体中の温度がだんだんと冷やされていくのが分かりました。
体に籠もっていた熱が下がり切るくらいのときに、ふとスマホがないことを思い出しました。
「あれー?車の中に忘れたかな」
と思った矢先、あることを思い出しました
「ああああああああああああああああああ!車!忘れてきた!」
はい、スーパーに車で買い物に行ったのに、徒歩で帰宅してしまっていたのです。
すぐに車をとりに戻らないといけないのですが、あの猛烈な熱気の中に再び戻ることを思うと二の足を踏んでしまいます。
このままひと晩チャチャタウンに車を置いておこうか、そんなことを思いましたが車内にスマホがある以上取りに行かないわけにもいきません。この猛烈な暑さということは当然車中はさらに猛烈な暑さで充満しているということです。スマホが壊れたら痛いので、泣く泣く車をとりにチャチャタウンに戻ったのでした。
駐車の延滞金は取られませんでしたが、本来なら回避できた1往復分の熱気は、まさに勉強代替わりとなりました。
普段から車で買い物に出ていれば忘れて帰ってくるというようなことはなかったのかもしれませんね。車を忘れてしまったのが、自分の物忘れのせいなのか暑さのせいなのか判断に迷うところですが、出来るだけ涼しいところにいたい、そんな今年の夏。