食べ放題はもう必要ない。食べ放題をやめたら美味しく食事ができた

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先日嫁さんから「今日は久しぶりに外食にしたい」というリクエストがあり、どこにしようかということになり、「クーポンがあるから焼肉にしよう」ということで、何度か行ったことのある自宅の近くの焼肉屋に晩ご飯を食べに行きました。

 

その店は、食べ放題メニューがあるお店なので、食べ盛りの子供連れ家族やグループが多く来店するお店。

嫁さんが「食べ放題ではなくて普通に食べよう」というので、今回は注文形式で食べることに。結果的に『食べ放題でなくても十分満足できる』ことが分かり良かったです。

思考回路が変わる

食べ放題メニューを頼むとき、いつも頭のどこかに「元を取らないといけない」という思考がありました。注文できるメニューから手当たり次第にお肉を注文していきます。

【牛タン10人前、カルビ10人前、ロース10人前・・・】

こんな感じで注文し、限られた時間で肉を口にかけ込んでいきます。基本的にお肉を限界まで食べるためにご飯物やサイドメニューはなるべく食べない、というのが食べ放題時のマイルール。食べて食べて食べまくって、お腹の限界を迎えてようやく注文をやめるわけですが、お腹がいっぱいという満足感ばかりが残ります。

しかしこの日は違いました。

「わあ、このお肉美味しそうだね。黒毛和牛の上ロース食べたいな」

「いつも薄いタンだから今日は肉厚のタン食べたい」

「うんうん、食べよう食べよう」

「ごはんはどうする?ビビンバ食べようかな」

こんな感じで、ひとつひとつメニューを見ながら食べたいものを選んでいきました。

これまでだったらご飯ものはお腹のスペースを狭める食べ物なので注文しないのがマストでしたが、今回は注文。

食べ放題のときと大きく違ったのは、【食べたいものを注文する】という感覚でした。

お腹を膨らますためにひたすら肉を食べ漁るのではなく、食べたいものを嫁さんと相談しながらひとつひとつ選んで食べる。本来食事は楽しいものなのに、『食べ放題』とつくだけで、この食事本来の楽しさを忘れてしまっていました。

お会計時にふと思う

何度か来たことのある焼肉店。食べ放題メニューは3つあり、

  • 2950円コース
  • 3500円コース
  • 4500円コース

普段は3500円のコース。2人で食べると7000円。

今回は注文形式だったので、食事中は金額がどれくらいいくのか検討がつかず。会計時スタッフから

「7200円になります」と言われます。

7200円か。食べ放題だったら7000円だったからなんだか損した気分だな、そんなことを思っていると

「クーポンがあるんですけど、使えますか」と嫁さん

お会計は6500円になりました。10%割引です。

結果的に食べ放題を頼むより安くつきました。700円安くなっただけですが、そんなことよりもお店を出たときに「美味しかった」という感覚が、食べ放題の時と比べて全然違うことに気が付きました。

自分が食べたいものを嫁さんと食べただけなのですが、「元を取らねば」という強迫観念がないこともあってか、お肉の味を楽しみながら食事をすることができたように思うのです。

「のだめちゃん、美味しかったね♪」と嫁さん。

「そうだね〜 ちょっと食べすぎちゃったかも〜」と言いながらお腹をポンポンと叩いて嫁さんを笑わせました。

 帰り際、「もう食べ放題できるほど若くないのかも・・・」と言うと、

「いやいやいや、のだめちゃん、結構食べてたけどね 笑」

それでも自分の食べたいものを注文して食べる。当たり前のことなんですが、『元を取る』観念がなくなるとこんなに食事が美味しいと感じるのだと改めて実感することができました。

子供と食事に行くときには、まだ食べ放題のほうがいいかもしれませんが、嫁さんと食事のときは食べ放題ではなくて、少量でも美味しいと思える食事をしたいと思いました。