言霊はモノに宿るー買い換えを悟ったハイアール洗濯機、最後の力を振り絞るー

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もうかれこれ9年近く使っている我が家の洗濯機。レオパレスから普通のアパートに引っ越した時に購入した記念すべき白物家電。こいつもまさか千葉県から神奈川、岡山、小倉と1000km以上私とともに移動する朋友になろうとは思いもしなかったでしょう。

 

私が現在も使っている洗濯機はハイアール製の洗濯機。もともと冷蔵庫を買いに家電量販店に行ったのに、店員から「冷蔵庫と洗濯機、一緒に買ったらさらに割引します」という口車に乗せられて購入しました。別々に購入すれば冷蔵庫が6万円、洗濯機が3万円、これが抱き合わせ購入で6万5千円でした。安いですよね。単縦計算では5千円で洗濯機を購入した計算です。

一般的に洗濯機の寿命は6年程度と言われます。それはメーカー側で交換部品の保管期限が6年だからです。その期間を過ぎるとメーカーに修理依頼をしても部品がないため受け付けてもらえなくなるわけです。これは縦型洗濯機・ドラム式洗濯機どちらも6年が寿命の目安となります。今回我が家で使っていた洗濯機は9年目ですからすでに修理対象外となっており、壊れ次第ご臨終になる運命となっていました。

そんな折、ついにその前兆も言えるトラブルが頻発します。ハイアール製洗濯機特有ではないかと思うのですが「E2エラー」が頻発するようになりました。

E2エラー

ハイアール製の洗濯機、上図画像の左下と左上の2箇所にセンサーが取り付けられており、フタが閉じるとセンサーが反応する仕組みになっています。しかし左上にあるセンサーは経年劣化でセンサー自体が壊れやすくなっているのです。フタを分解して分解して分解してようやくセンサー部分に辿り着けるのですが、これまた分解がめんどくさい。

すでにメーカー保証期限が過ぎており、部品もないので自分でなんとかする必要があるわけですが、ここのセンサー部分を自分で修理するのはかなりの労力が必要なのでした。

E2エラーが頻発すると、すすぎができなくなります。フタの接触不良が主な原因と思われるため、すすぎの段階で上からおさえつけるように手を当てるとエラーは改善するのです。そのためすすぎの段階になるとエラーが出る前にフタを抑えて洗濯機がエラーにならないようにする必要がありました。

このフタを押さえるという手順は普通の洗濯機であればもちろんやる必要のない手順なわけで、すすぎ2回→脱水までの約20分間洗濯機から離れられないというのは、軽い拷問でもあったわけです。

そんな折、10万円の給付金がもらえることとなりました。

嫁さんに相談。

「あのね。この子(洗濯機)の調子が良くないので、給付金がもらえたら買い換えようと思うんだけど、どうだろう」

「そうじゃなー、洗濯するたびにフタを抑えなくてはいけんのはえれーなー」

「じゃろう? じゃけえこれを機に新しい子(洗濯機)を買おうかと思うとるんじゃ」

「じゃな いいよ 買うたらええわ」

という嫁さんとのやりとりをこの子を目の前にして話したのでした。

洗濯機に言霊が宿る

嫁さんとそんなやりとりをした翌日、いつものように仕事から帰宅して洗濯を始めたところ、いつもならすすぎに入る段階でピーピーピーとE2エラーをお知らせしてくれるのですが、この日はエラーは起きませんでした。

翌日、仕事から帰宅して洗濯機を回し、すすぎに入る前に洗濯機の前に待機していたのですが、この日もエラーは起きませんでした。

そんなことが数日続き、嫁さんに

「あのなー、この間洗濯機を買い換えようかーゆう話をしたじゃろ?」

「うん、したなあ 何こーたん?」

「いや、実はまだ買うてないんよ 実はなあ・・・」とここで先日の買い替えの話をして依頼エラーが起きなくなった話を嫁さんに話しました。

「それって、私たちの言葉が届いたのかもね」

「へえ 言霊が宿るってこういうことなのかのー」

「いや、知らんけどね笑」

お互い不思議なことがあるもんだねーと話したものの、言葉が洗濯機に宿ったとは一重に思えなくて、かといってこれといったはっきりとした理由が分からなくて、結局自分たちの会話がこの子(洗濯機)に聞こえていたんじゃないか、ということで意見は一致したわけです。

 

「その子(洗濯機)、今はエラー出てないんじゃろ?」

「そうなんよ、あれ以来ピタっとエラーが起きなくなったんよ」

「したっけ わざわざ新しいの買わんでもいいんじゃない?」

「そうよなー しばらくはこの子(洗濯機)にお願いしようかね」

というわけで、現在も毎日ぐるぐる稼働しているわけです。

物が壊れても気軽に買い替えができるような時代ではありますが、動くものを捨ててまで買い換える必要はありません。買い換えるのはいつでもできます。せっかく言霊が宿ったのであればありがたく頂戴しておこうと思います。