自家用車を下取りに出したら値段がつかずびっくりした話。
車を売ることになりました。もともと中古で買った車なので、廃車代プラス食事代でも出ればいいなぁと思ってはいたのですが、車買取専門店に下取見積もりにいくと意外なことが判明してしまいました。
下取りに出した車のスペック
まずは下取りに出した自分の車は以下のような感じ。
- 名称:タントエグゼカスタム
- 走行距離:62000キロ
- 燃費18キロ
これを昨年2月、中古車販売店にて整備や車検代など諸々の諸経費込みで60万円で購入。
購入後に新たに設置したもの
- カーナビ(購入サービスで無料)
- ドラレコ(購入サービスで無料)
- ETC(2万円位)
- タイヤ交換(32000円)
購入後にタイヤのすり減りがやばいと会社の運転手に指摘されたため、すぐに新しいものに交換しました。ETCをつけたのは購入後にわりと高速道路に乗ることが分かったため。
以上が私の愛車のスペックとなります。
車を下取りに出した理由
購入して1年半、特に大きく不便を感じることもなかったのですが、そんな折実家で新車を購入することとなり、「使っている軽自動車を売るかどうか検討中だけど、いる?」と連絡があり、ありがたくいただくこととなりました。
タントからNBOXに乗り換えという形ですが、走行距離がまだ3万キロもいっておらず、且つ使用用途がチョイ乗りメインなので車体の状態がすこぶる良いとのこと。新車の購入に伴って下取りの見積もりを取ったところ80万の査定がついたことから状態は確かに良いと思われました。
現在私が乗っているタントエグゼは乗り出し時点が53000キロであり、現時点が62000キロなので9000キロしか走っていません。
昔とは違って最近の自動車の6万キロはまだまだ乗れる距離とも言われますので、手放すのはもったいないようにも感じたのですが、それよりも状態が良い車が手に入るのなら乗り換えようかとなりました。
下取りに持っていくと…意外な事実が判明
インターネットで中古車買取のシミュレーションを行うと、8万円〜15万円という金額が表示されました。60万円で購入したので15万円ならそんなもんか、と思ったのですが・・・
買取業者の担当者から言われた言葉は
「いやー、すみません。ウチでは値段つきませんね〜」
『!!!』
びっくりマークが飛び出ることって本当にあるんだなーとこのとき初めて知りました。まさかの査定不能。
『値段がつかないことなんてあるんですね・・・』
「この車、事故車なんですよ」
『!!!』
この日2回目の頭にびっくりマーク。
「車体番号から過去のデータを念のために検索してみたら、出てきたんです。この車4年前に弊社が買い取ってるんですよ」
『えええ!?』
「買取の際に事故車と申告があったので、ネットで売ったんですよね。まさかこんな形で戻ってくるとは思いませんでしたけど」
まさかこれまで色々なところに一緒に旅してきた愛車が事故車だったとは露知らず、青天の霹靂とはこのことかと。
査定してもらった買取店では事故車の再販はしていないため、4年前に買取した際にそのままネットオークションで他社に販売したようです。
基本的に事故車(修復歴のある車)の販売は告知義務があります。
中古車を販売する際の告知義務に該当するのは、骨格部分を修理したり交換した履歴がある場合には買主への告知義務が生じます。ですので、4年前に販売した業者にはもちろん事故車の告知は行っているとのことでした。ただ、買取側でも当然それから販売するために整備をすることになりますが、その店舗の方針で事故車扱いをしない場合は告知されずに販売される悪質なケースがあるようです。
まさに私が購入した中古車販売店では、事故車の告知はありませんでした。ですから「あなたの車、事故車ですよ」と言われたとき、頭をガツンと殴られたような衝撃がありました。
買取金額は、、、?
今月末に乗り換えの車が届くため、どちらにしろこのまま乗り続けるわけにもいかないので、廃車代でもなんとかならないかなと思い、聞いてみました。
『カーナビとETCとドラレコだけは新品なので何とかなりませんか』
「うーーーーーーーーーーーーーむ・・・・・では、3万円でいかがですか」
ネットの査定で8万〜15万という価格を見ていたので3万は衝撃の値段ですが、値段がつかないと言われた当初に比べたらマシ、なのかもしれません。
「ちなみに、他社に持っていったらもう少し高くなりますかね?」
『そうですねぇ 事故歴データは他社とは共有していないのでもしかしたらもう少し値段つくかもしれないですね』
そんな感じで言われたのですが、下取りの見積もりで何店舗も回るのが正直めんどくさかったので、そのまま3万円で手を打ちました。
後日、車を下取りするにあたって自動車保険の切り替えをしようと保険屋に連絡。その際担当者から言われたのが、
「ええええ、のだめさん、それは手間を惜しんでも他社に持っていくべきでしたね。金額が変わらなくても、1社だけだと相場が分からないので、低く値をつけられてる可能性もありますよ」
言われて、確かに。と思いました。早々と決めてしまったのは勿体なかったかもしれません。
仮に他社に持っていって高くつけば儲け物、低かったり値段がつかなければ最初に持っていったところに売ればいいわけですし。他店舗に回る手間を惜しんだ結果、差額の数万円を取り損ねた可能性があるということですね。
車を売る際、車を買う際
今回、車を乗り換えるということで下取りに出したわけですが、勉強することもありました。日頃から売り買いをしていれば気にも留めなかったことかもしれませんが、見積もりは1社だけで決めるのは早計です。必ず2社以上で見積もりをとってもらうようにしましょう。結果的に値段は変わらず、時間だけ無駄にすることもありえますが、そもそも比較するためにも複数見積もりを取るのは必須条件です。
そしてもうひとつ、中古車を買う際にはある程度知名度のある販売店で購入したほうが良いのかもしれません。私が車を購入したのは、車があるのが必須の生活圏だったからで、中古車販売店に行って特に車の知識がないにもかかわらず、5分で決めました。販売店からしたらまさにカモに見えたに違いないでしょう。もしかしたら私がカモに見えたので事故車の告知をしなかった可能性もあるんじゃないかとも思えます。
決して安くはない値段の買い物ですからもっとしっかりと吟味して車を買うべきでした。維持費等を考えると今後も軽自動車に乗り続けそうですが、同じ過ちをしないために、じっくりと検討して売り買いするのがベストだと感じました。