お金を貸してくれないと死ぬしかない②
こんばんわ、のだめです。
「金の都合が出来なければもう死ぬしかない」と言われ、なんとも言えない週末を過ごしたのですが、無情にも時は進み月曜日を迎えました。今日ほど会社に行きたくないと思った久しぶりでした。
もともと先輩とは部署が違うため現場が被らない限り一緒に仕事をすることがないため、午前中は気が気ではありませんでした。
生存を確認
どうにも我慢出来なくなり特に用事もなかったのですが、先輩のいるはずの現場に出かけてみることにしました。
現場に到着する手前で目の前から自転車に乗ってこっちに向かってくる先輩の姿が見えました。
『良かった、生きててくれた』
そう思うと同時に昨日から心のどこかで突っかかっていた重い何かがするすると解けていくのが分かりました。
しかし「先輩!」と声をかけると私に気がついた先輩は顔をそらして急にUターンして何処かに行ってしまいました。
『あぁ、この人も今までの人と同じだったか』と思うと、週末に感じた悲しい気持ちがまた込み上げてきたのでした。
土下座までしてお金の無心をしていたのに、なんとか乗り切った途端手のひらを返したように何事もなかったかのように明らかに私を避けたのでした。
部署は違えど同じ会社で同じ敷地で仕事をしているのにここで避けてなんの意味があるのだろうか。そんなことを思うと同時にやはり貸すべきではなかったと自分を責めました。
いっときの心の乱れというか哀れみの気持ちから援助した自分を責めました。
これまでの人生で何度同じ過ちをしてきたのか、と思い知らされたのでした。
とりあえず死ぬしかなくなったという最悪の事態を避けられた事実は嬉しくもありましたが、嬉しさよりも悲しさの方が大きくて今日は1日悶々とした気持ちがずっと続きました。
昼間に顔をそらされた後、退社するまでに2回偶然先輩にばったり会ったのですが、2回とも気がつかなかったかのように顔すら合わせませんでした。
お金は人間関係を変える
これまでに何度も経験してきたことなのに、また同じことを繰り返してしまった自分に対して非常に腹が立ちます。
お金の貸し借りは人間関係を壊しかねません。そのことをあらためて今日感じたのでした。
あのとき私が頑なに拒んでいたら、今日のような気持ちにはならなかったのではないか、そんなことを思うとやりきれなくなるのでした。