【雑記】恩師から届いたお中元。箱を開けるとそこには大量のアレが・・・

こんにちは、のだめです。

 

台風が関東に急接近で、気温はぐっと下がりましたが気を抜けない日が続きそうですね。昨日は急な出張が入り大阪に行ってました。今、新横浜に戻りました。

 

日中に台風が直撃していたら新幹線が止まっていたかもしれないので、とりあえずは良かったのかな。

 

3日前のことなのですが、前職で私の上司だったSさんから連絡がありました。

 

「お中元送ったから、よろしく。魚送ったよ。」

 

「えー、まじですかぁ そんなに気を使わなくてもいいですよ・・・」。

 

で、一昨日、わりと大きめの段ボールに入った大量の魚が届きました。

 

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冷凍庫にびっしりと入るほどの大量の魚たち。

 

すぐさまお礼の電話を入れます。

 

「Sさん!お中元の魚っていうから、てっきり乾物とかかと思ってたら、、とれたてのやつじゃないですかw」

 

「そそそw 市場に上がったものばかりだよ。一応、切り身にしておいてあげたからさ、食べやすいように」

 

【食べやすいように】という言葉に上司の愛を感じた私。

 

Sさんはもともと私の上司で、「俺は板前になる!」と言って会社を辞めて、築地で働き始めました。

 

魚のことをいちから勉強したいからと、いきなり料理の道に進むのではなくて、市場で働き始めたのはSさんらしいと思いました。

 

仕事のときも、遊びに行くときもいつも一緒に居た気がします。

 

仕事も遊びも楽しむ。楽しく無いなら帰れ!

 

と胸ぐらを掴んで口よりも先に手が出てしまうような、なんというか昔気質のSさんですが、仕事を楽しくする雰囲気作りには本当に長けていました。

 

好きなことして生きて行くがモットーの父と

 

仕事も遊びも楽しく。楽しめないことはしないSさん

 

性格も人柄も違う2人ですが、仕事に対する姿勢というか軸のようなものが父と似ているため、個人的には好きで、いつもふりまわされつつも、この人と一緒にいれば楽しいことが出来ると思い、仕事をしていました。

 

そんなSさん、市場で働き始めてからも、しょっちゅう私に魚を持って来てくれました。

 

「のだめちゃん、今日仕事何時に終わるのよ?」

 

「今日はとりあえず定時に一度帰宅しますよ」と言えば

 

私が帰宅する時間に合わせて、仕事用の冷蔵トラックで自宅まで来て

 

「はい、これ今日のとれたての魚」と、毎週のように魚を持って来てくれるのでした。

 

持って来てくれる魚というのが、一般的に1食で食べる、魚の切り身ではなくて、頭だけ切断された魚まるまるだったのです。

 

ええ、とっても【食べにくいような】魚を毎度毎度持って来てくれるのでした。

 

魚の切り身をいくつかではなくて、魚1尾まるまるをいくつか

 

だったので、一時期自宅の冷蔵庫は魚だらけになりました。

 

冷蔵庫にも、冷凍庫にも魚。

 

魚を食べる時には、下処理からしなくてはならず、食事が終わると魚の生ゴミの臭いが結構きつくて難儀しました。

 

何とかして食べないとその次の週にも新しい魚がまるまる届くので

 

当時は毎日魚料理。 

 

朝 魚のあら汁もどきと焼き魚と刺身

昼 焼き魚とまぐろ漬けをごはんに乗せたものを弁当に入れて会社に

夜 焼き魚と刺身、魚のあら汁もどき

 

朝も昼も夜も魚。

 

魚は大好きだけど、嫌いになりそうなくらいの大量の魚たち。

 

毎食魚料理なので、生ゴミの臭いがきつくてきつくて

 

毎日魚のゴミが出るので、アパートのゴミ集積場に野良猫がゴミをあさりに頻繁に来るようになり・・・

 

しまいには、アパートの掲示板に「生ゴミの扱いには気をつけて」という張り紙が貼られるほどでした。

 

確実に私にあてた警告だったと思います。

 

ひと月ほど経ってさすがにまるまる1尾を渡されるのはきつい、と思い

 

「魚もらえるのはめっちゃ助かるんですが、さばくのがめっちゃきついです」

 

と、Sさんに懇願。

 

「ぶふふふふふ うん 知ってる そうだと思った」と大笑い

 

「おい!」と私。

 

Sさんは、私がうろたえる姿をみるのも大好きな上司だったことを改めて思い出させてくれました。

 

そうはいいつつ、その後も毎週のように魚を持って来てくれるのは変わらなかったのですが

 

持って来てくれる魚は、下処理のしてある、あとは焼くだけとか、切って刺身にするだけとか、ほんの一手間だけ入れれば食べられるようにしてくれていました。

 

【食べにくい魚】から【食べやすいように】して持って来てくれるようになりました。

 

人を陥れておいて、最後に手を差し伸べてくれる

 

悪魔と思って居た人の優しさに触れた時に、その人が神に思えてしまうような錯覚とでも言うのかもしれません

 

そんな感じでちょうどいい具合に手懐けられていたのかもしれませんが。

 

今回、そんな上司から送られて来たのがこちら。

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鯵(アジ)

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甘鯛(アマダイ)

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鰯(イワシ

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鱰(シイラ

シイラと聞いて頭に浮かんで来たのはシーラカンンスでした。

「へぇ シーラカンスって食べられるんですね。 知りませんでした」

 

「!シーラカンスじゃ無いからね、一応。スズキの一種だから、食べても平気」

 

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鰆(サワラ)

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鯖(サバ)

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鰹(カツオ)

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鰈(カレイ)

 

以上8種類。

 

「Sさん、ありがとうございます。【生じゃなくて良かったです】」

 

ホント、生じゃなくて良かったと思いました。

 

自宅で使用している冷蔵庫、一人暮らし用のコンパクトタイプではなくて、ファミリータイプの大きな冷蔵庫で、冷凍庫が2つあるのですが、二つともびっしり魚が埋まって居ます。

 

これからまたしばらくは魚料理が続きそうです。

 

今月は色々な方からお中元が届き、台所周辺が悲鳴を上げております。

  • サラダ油のギフトセット
  • 帝国ホテルの缶詰セット
  • レトルトカレーセット
  • 乾物
  • そして、大量の魚

今月いっぱいはこのお中元をメインに食費は浮かせられそうです。

 

「Sさん、本当にありがとうございました。いちおう言っておきますけど、【生じゃなくて良かった】というのは本心であって、フリじゃないですからねw 本当に生魚送るのだけはやめてくださいよっw」

 

「ぶふふふふふ あ、ばれちゃった? 今、クール宅急便で追加で送ろうとしてたw」

 

と言われ背筋が凍りつき、暑さのこもる台所が一気に涼しくなりました。

 

翌日、大量の魚を頂いたお礼として、そしてほんの少しのイタズラ心を込めて

 

仕事で扱っているサラダ油10リットル分を、上司に送りました。

 

さすがに10リットルの一斗缶で送ったら、仕返しで生魚が送られてくるかもしれないので、家庭用で使える350mlタイプのサラダ油を30本送りました。

 

サラダ油30本届いたらどんな連絡が来るのか、ちょっと楽しみだったりしますw

 

それでは、今日はこのへんで。

 

今日も素敵な1日になりますように、のだめでした。