へやがのだめのブログ

転職後の配属先が自分ひとりの職場でした。右も左も分からない土地で、孤独だけどそこそこ楽しい生活が始まりました。

前の職場にいた不思議なスタッフの話。

おはようございます、のだめです。

 

昨日は、一日じっとりとした雨が続き、気持ちもジメジメしたものになってしまいました。先日梅雨入りしたばかりですが、早く開けないかなぁと思っています。

 

さて、今日のお話も、前の職場シリーズです。

 

パチンコ店で働く人って、それはもういろいろな事情で働くスタッフがいます。

ただ単にパチンコ、スロットが好きで働く人もいれば、高時給だから働く人など理由は様々です。今回取り上げるしげる君もそんな一人でした。

 

しげる君は、もともとアパレル系ショップで店長をしていました。

会社事業の拡大で仕事をし過ぎた結果身体を壊してしまい、店長職から外されたことで、地元に帰ってきて、パチンコ店に応募してきたのでした。

 

初めて彼を見たときの印象は、「あー、ついにウチの店にもチャラ男が来たか」でした。笑

 

全身真っ黒の茶髪君でした。見た目が松崎しげるにそっくりだったことから、しげる君というあだ名がつきました。

 

しげる君の趣味は、「日サロ」でした。笑

 

しかも、日サロの聖地と呼ばれる千葉県の柏で、日焼けサロンに週4日通うという日サロ好きなしげる君でした。

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入社後も、仕事が終わったら日サロに通っていたみたいで、日に日に黒くなっているのが分かりました 笑

 

そのうち真っ黒になってしまうんじゃないか、と思いたくなるほど、真っ黒でしたので。

 

そんな見た目はチャラいしげる君でしたが、仕事は元店長をしていただけあって、お客さんとのコミュニケーション技術はバッチリ。仕事もバリバリ覚えて行くので、見た目とのギャップに、お客さんからのウケもかなりいいものでした。

 

あるときに、しげる君と更衣室で一緒になったときに、どうしてこの仕事を選んだのかを聞いたことがありました。

 

話してくれたのは、

  • 前の職場での人間関係に疲れたことと
  • 出来ちゃった結婚したことで前の店長職では家族を養えるだけの収入が得られなくなったこと
  • 実家の仕事を継ぐことになって実家の近くに引っ越したが、実家の仕事を継ぐ決心がまだ出来ていなくて、つなぎで仕事を探していたこと
  • もう一つ、まっとうな人間になりたいこと

主にこの4つでした。

前の職場の人間関係に疲れた、というのは、仕事を辞める理由としては、ありがちなことですね。

前の職場の収入では生活出来ないからパチンコ屋で働くというのは理由としてはどうなのかと思いました。パチ屋でバイトしてもだいたい20万前後です。それが前の職場よりも収入が高いってなると、どんだけ前の仕事がブラックなんだよ、って話ですよね。

 

実家の仕事を継ぐためのつなぎ、というのが一番しっくりきていたのですが、しげる君から、

「実は、これを見てください」

と言われました。

 

しげる君は、おもむろに身体を後ろに向けて、Tシャツを脱ぎました。

 

すると、目の前に出てきたのは

 

背中一面に描かれた、如来観音でした。色は入っていませんでしたが、それはもう見事な観音像でした。

 

若気の至りで入れたが、子供が生まれて出かけることが多くなったが、海水浴やプールにも連れていけないことを悔やんでいました。

 

少しずつでもこれを消していきたい、と言いました。

 

これだけ大きなものを消せるのかどうか私には分かりませんでしたが、しげる君の仕事ぶりを見るうちに、根は真面目なやつなんだろうな、というのはひしひしと伝わってきました。

 

ただ、真面目なやつでしたが、お酒が入ると、手がつけられないほど人格が変わる酒乱でもありました。

 

そんなしげる君に試練がやってきました。

 

忘年会での出来事。毎年忘年会ではいろいろな事件が起きる我が社でしたが、しげる君の参加した忘年会でも事件は起きてしまいました。

 

毎年のように社長の無茶振りもあり、皆が結構なお酒が入っている中で、この年は腕相撲大会で優勝者には賞金が出ることが急遽決まりました。

 

忘年会での賞金は、普通の会社でもらえるような気持ち程度の賞金ではなくて、そこそこ小袋が立っちゃうほどの賞金だったので、男性陣は皆本気でした。

 

そんな中、腕相撲大会で決勝まで勝ち進んだのは、しげる君でした。

 

しげる君は、決勝の直前に日本酒を一気飲みして、テンションを上げて腕相撲の対戦に向かうはずでしたが

 

テンションを上げすぎた彼は、

着ていたTシャツを突然脱いで、上半身裸になったのでした。

 

前から見たら、趣味、筋トレです!と言ってもおかしくないほどのバッキバキに割れた筋肉美、社長はあまりの筋肉美に

 

「ガハハハ」

 

といつもの雄叫びをあげましたが、

 

しげる君の後ろで応援していたスタッフは、しげる君の背中を見て、背筋が凍ったのでした。

当然です、しげる君の背中には、如来観音が描かれていたのですから。

 

後ろで応援していたスタッフは、みんな一斉に血の気が引いて行きました。

 

自分以外、初めて見るしげる君の新事実に絶句していました。

 

当然、すぐに社長にもバレてしまいます。

 

当時、パチンコ店は、世間的にはあまり良いイメージを持たれておらず、常に暴力団との癒着やつながりがあるんじゃないかと思われてもいた頃でした。

 

そんな関係はない、ということをお客さんに示す意味でも、スタッフの刺青はご法度になっていました。

 

それこそ、ワンポイントでファッションで刺青を入れている人が面接にきたときにすら、問題が起きるのを恐れて、採用しなかったこともありました。

 

それが、今、目の前で背中一面に描かれた如来菩薩がにっこりと笑っていました。

 

ウチの会社としては、仕事ぶりでは普通の人以上に結果を出していたしげる君でしたが、例のアレがお客さんの目に触れてしまったときに、どう伝わっていくか、マイナスにお客さんに伝染して言ったら、取り返しがつかなくなる、というのが会社としての考えとなりました。

 

結局、入社時の採用条件に反しているということで、しげる君は自己都合という形で退職することになりました。

 

仕事の接客スキルは段違いだったので、後ろ髪を引かれる思いでしたが、パチンコ店は悪いイメージを持たれやすい業界でもあるため、マイナスイメージを持たれるとなかなか払拭することはできません。

 

惜しまれつつしげる君は会社を去っていきました。

 

彼以来、ワンポイントではなく、全身のどこにも刺青が入っていないか面接で確認が必須となりました

 

そして、彼以降、しげる君のような見た目がチャラ男な人は採用されることはありませんでした。

 

パチンコ店ってもともとマイナスなイメージを持たれている業界なので、しょうがないのかもしれません。

 

皆さんも、刺青を入れるときは、先々のことを考えていれることをお勧めします。

 

最近では、ファッションとして受け入れられるようにもなってきましたが、まだまだ今回のように受け入れられない会社もたくさんまだあります。

 

1日でも早くマイナスイメージが払拭される業界になれば良いなぁと思いつつ今回は記事にしました。

 

それでは、今日も1日頑張りましょう、のだめでした。