出来ないことをなんとかします、と言ってきたけれど、言わなくても良くなってきたよねっていう話。

こんにちは、のだめです。今日は珍しく7時には会社に出社して、事務所の掃除やら何やらと仕事以外のことを頑張ってやっていました。

相変わらず仕事以外のことになるとがぜんやる気が出てしまいまして、掃除などをゴシゴシやっていました。

 

先ほどひと通り事務所内の掃除が終わり、この後来客予定なので缶コーヒーでも買ってくるかなーとコンビニに行ったところ、珍しい電子タバコを見つけたので、思わず買ってしまいました。

 

HoneySmoke

 

が出している、電子タバコです。

 

面倒なリキッドの補充や掃除が不要で使い切りタイプとのことで、こういったものは持っていなかったので、試しに購入してみたのでした。

 

で、実際に使ってみたところ、、、、

 

う、うーん。一応煙は出るけれど・・・

 

喉にガツンとくるようなのが全くなく、メンソールではあるけれど、ほのかにメンソール臭が感じられる程度で、タバコを吸っているぞー!という実感はあまりありませんでした。

 

1400円もしたので、高い買い物したなーと思ったのですが、まぁ、ほかの方のレビューとかを見ても、実際に試してみないとわからないことって結構ありますからね。

 

まぁ、ちょうどいい経験だったと思うことにします。

 

とまあ、前置きはこの辺にして、今日は別の話題を。

 

昨年、宅配大手のクロネコさんが、荷主に対して、運賃値上げしますよーとか、アマゾンさんの宅配業務はやってられないので、やめますーというニュースがありましたよね。

 

新聞や報道番組にも話題に上がったので、結構記憶に残ってる方も多いと思います。

 

宅配を含めた運送関係のお仕事などをまとめてざっくりと運送業と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、日本国内の99.9%が中小企業などの零細企業だ、ということは改めて数字だけをみると、え?そうなの?と思う方もいるかもしれませんね。

 

物を運ぶ仕事というのは、昔からずっと変わらず、「A地点からB地点にモノを運ぶ」というルールが不変の仕事です。

 

昨今のIoT技術が進化したから、運送の仕組みが全く新しい形になったとは言い難くて、基本の形はいまも昔も変わっておりません。

 

運送にモノを運んでもらう企業側からしたら、運輸経路はいわゆるコストでしかないので、運送費は安ければ安いほどコストが抑えられるので良いわけです。

 

この運送費を安くすれば、他者から仕事をもらえるからさらに安くなる、という価格破壊によって、どんどん運送費が低く抑えられるようになって、99.9%と言われる零細企業が乱立するようになりました。

 

ただ、コストを安く抑えれば当然利益が少なくなるので、仕事をたくさんこなさなければならず、まさに薄利多売の仕事となっていたわけです。

 

仕事をすればするだけ、自力が衰えていく。だけど、耐えられなくても、値段を上げてください、と言えば「じゃぁ、他でやってもらうから、あんたのところとはこれっきりね」という返事が返ってくるのが分かりきっていたため、値上げ要求も出来ずにいたわけですよね。

 

ですので、クロネコさんが通販などの個人向け宅配に端を発した「運送費、値上げしますんでヨロシクー」となったときも、同じように「じゃぁ、クロネコじゃないところにするわー」とはじめはなりかけましたが、

 

ほかの大手宅配会社も、相次いで「じゃ、ウチも値上げしますんでー」と足並みを揃えて値上げに踏み切ってくれたことは、消費者側からしたら『なんでだよ感』があったかもしれませんが、運送業に携わる人々の心の声を形にしてくれた値上げだったのです。

 

もともと、ギリギリの価格で仕事を引き受けていた零細企業についても、大手のこの大号令がかかってくれたおかげで、荷主に対して、「運送費、値上げします」と口にすることが出来るようになってきました。

 

値上げすれば仕事がなくなる

かと言ってもうこれ以上値下げすれば自分の首を締めることになる

 

この負の連鎖を断ち切ってくれたのが、クロネコさんの値上げ大号令だったわけです。

 

0.1%の大手宅配会社が値上げに踏み切ったことで、残り99.9%の中小零細企業が右にならえをすることが出来るようになりました。

 

今までは、「コレ、明日までになんとか運んでー」という無茶苦茶な要望に対しても、「(うわー、絶対無理だよそんなもん、という心の声に反して)な、なんとかしますわー」と応えていたのが、「明日は無理です。○月○日までには運びますよ」とはっきりと言えるようになってきました。

 

運送業の集まりに参加しても、「昔は言えなかったけど、最近は荷主の依頼にノーと言えるようになってきた」という意見が出てくるようになりました。

 

出来ないことを出来ない、とはっきり言うのって文字で見るととっても分かりやすいのですが、行動にするのってとても難しいんですよね。

 

出来ないことは出来ない、と当たり前の主張が出来るようになってきた今の業界、どの業界にも色々課題はありますが、人手不足問題が、宿泊・サービス業についで業界2番目に深刻化している運送業ですが、当たり前のことをしっかりと発言できるようになってきたことで、

 

少しずつ働く現場の状態が改善されていけばいいなぁと思うのでした。